ヴェデルニコフの弾くスクリャービン
作曲者 : SCRIABIN, Alexander 1872-1915 露
曲名  : 24の前奏曲 Op.11 (1888-96)
演奏者 : アナトリー・ヴェデルニコフ(pf)
CD番号 : DENON/COCQ-83660

昨日は深夜に帰宅し、今朝は朝一で学校に出かけて一日授業でしゃべりまくったおかげか、かなりくたびれ果てて、全くの使用不能状態に…。
こんなヘロヘロの時にはスクリャービンあたりを聞いて、心地よい幻想を見よう。極彩色に輝くそれは、へたれ脳を覚醒する働きがある。なんだか麻薬のようでもあり、私はもちろんそうした犯罪に手を染めることもなく、当然使ったことがないので、本当はどうなのか知らないけれど(知ってたら大変だ!!笑)こうして音楽でそうした覚醒がなされるので充分満足しているし、犯罪に手を染める必要もないわけである。(ああ良かった!!)
ヴェデルニコフの演奏はロマンチックで実に美しい。全曲ではないがホロヴィッツやソフロニツキーといった個性よりも調和と安らぎに満ちていて、幻想的でとても個性的なスクリャービンの質感が一気に高雅で上品になるような気がする。
ショパンのようなメロディーの魅力が薄い反面、スクリャービンの幻想というかファンタジックな世界の広がりはあまりに広大である。どちらがというようなものではないのだろう。
24曲、ショパンと同じ調性の並びとなった曲集を聞き終え、ちょっとすっきりしてきた。音楽って癒すなぁ…(笑)。
今日は神奈川フィルでマーラーの三番をやっているはずである。良い演奏会だっただろうか?気に掛かりつつも、授業に専念した一日をなんとか心地よく終えられそうである。明日はマーラーの第3番をノンビリ聞いて過ごす予定である。作曲は一日お休み…。

写真はスイス建国の礎となった三州盟約の地リュトリの野から見たフィアーヴァルト・シュテッター湖。今日は寒かったけれど、もうそろそろ暖かい季節になりきってほしいものだ。(今年の天候はちょっと身体にこたえる…)
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by Schweizer_Musik | 2010-04-24 00:12 | CD試聴記
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