ケンペ指揮で聞くシュトラウスの アルプス交響曲
作曲者 : STRAUSS, Richard 1864-1949 独
曲名  : アルプス交響曲 Op.64 (1911-15)
演奏者 : ルドルフ・ケンペ指揮 ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団
CD番号 : TESTAMENT/JSBT8428



夏がやって来た。スイスがどんどん近くなって来た感じである。でこの曲。スイスの曲ではないけれど、スイスとずいぶんご縁のあったこの作曲家の傑作を、ケンペの名演で聞く。テスタメントの復刻は優秀で、大変聞きやすいものだ。

先日、神戸フィルのコンマスと飲んだ時、この曲を九響がやった時、エキストラでステージにのっていたという話を聞いた。東京でもこの曲をやるのはあまりない。何しろ多くのエキストラを必要とするのでお金がかかるのだそうだ。九響でも大分赤字がでたのではないだろうか。それでもなかなかやる機会がないというわりにはCDはずいぶんたくさん出ている。人気曲なのだ。
その昔、ケンペが全集を録音する前は、このロイヤル・フィル盤が一番の演奏だった。あの頃はシュトラウスの録音なんてあまりなかった。特にお金のかかるこの曲の選択肢は大変少なかったけれど、その中ではこれは白眉だった。
今聞いても、当時、夢中になって聞いた記憶が甦ってくる。
マッターホルンの写真が使われていた為、この魔の山と恐れられたこともある名山からインスピレーションをうけた作品だと信じてしまったけれど、バイエルン地方のガルミッシュ=パルテンキルヒェンのシュトラウスの家から見えるドイツ最高峰ツーク・シュピッツェからインスピレーションを得たものらしい。
確かにマッターホルンに登る途中には牧場はない…。
まぁどの山であるかはどうでも良い。またあまり曲のストーリーを追おうとすると、作品の饒舌さにうんざりしてしまうこともあるので、聞きながらイメージを膨らませる方がずっと良いだろう。たくさんの名演がひしめくこの名作のかつても名演をテスタメントの優れた復刻で聞けることにまずは感謝しておこう。

写真はそのツークシュピッツェと言いたいところであるが、以前に掲載したので、シルトホルンから撮ったスイス・アルプスの姿を…。
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by Schweizer_Musik | 2010-06-03 08:33 | CD試聴記
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