ショスタコーヴィチの祝典序曲をアンチェルの指揮で聞く
作曲者 : SHOSTAKOVICH, Dmitry 1906-1975 露
曲名  : 祝典序曲 "Festive Overture" Op.96 (1954)
演奏者 : カレル・アンチェル指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
CD番号 : EMI/TOCE-59610



私はチェコ・フィルハーモニー管弦楽団はあまり上手いと思ったことがないのだけれど、この演奏は本当に素晴らしい。変に大仰になったり、水ぶくれしたサウンドでドロドロとやられた日ににゃもう聞いてられないのだけれど、これは引き締まったサウンドで、簡潔にして効果的なショスタコーヴィチの素晴らしいスコアが完璧に再現されている。

1964年4月10日の録音ということであるが、「20世紀の不滅の大指揮者たち」シリーズに入っていたもの。このシリーズはなかなかマニアックな録音も含んでいて、PHILIPSのピアニスト編とともに、名企画だったと思う。
曲は1947年に書かれ、演奏されないままになっていたものを1954年になってわずか三日間で改作されて初演されたそうだ。
改変なんて作曲ほど大変じゃないだろうと思われそうだが、ちょっとした変更なら何と言うこともないのだけれど、編成をいじったりすると、これが大事業となってしまう。最初から作曲するか、最初からもう一度編曲する方がずっと簡単だったりするのだけれど、なかなかこれがわかってもらえない…。やれやれ…→ただの愚痴です。

写真は同じくキューボーデンで撮ったローヌの谷の風景。ここを私は二度歩いているが、二度ともお天気に恵まれた素晴らしいハイキングであった。
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by Schweizer_Musik | 2010-07-04 21:46 | CD試聴記
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