ラフマニノフのピアノ・ソナタ第2番をホロヴィッツで聞く
作曲者 : RACHMANINOV, Sergei 1873-1943 露
曲名  : ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 Op.36 (1913/1931改訂/ホロヴィッツ校訂版)
演奏者 : ウラディミール・ホロヴィッツ(pf)
CD番号 : SONY-Classical/SRCR-2238



確か、スイスで改訂され、最終的に現在の形になったが、それはラフマニノフが亡命前にロシアで精力的にこの曲を演奏していたにも関わらず、評判が芳しくなかったため、少し短い版を作ったことによる。
それに対して、このホロヴィッツの演奏は、作曲者の了解をどう得ていたのかは知らないけれど(ルツェルンで家族ぐるみでの交流があった)最初の版と改訂版の二つを折衷したホロヴィッツ版での演奏となっている。
私はホロヴィッツでは2種類の演奏を知っているが、1980年の演奏は、ややデフォルメが大きく、ちょっと私には今ひとつだったが、この1968年のライブは、流れも良く、この作品をホロヴィッツがどう考えていたかを知るにはとても良い演奏だと思う。
ラフマニノフのピアノ・ソロ曲は、あの有名な嬰ハ短調の前奏曲くらいで、なかなかポピュラリティーを獲得できていない現状があるが、この曲など、ラフマニノフの作品によく出てくる「鐘の音」が様々に変化させられながら鳴り響いていて、なかなか魅力的だと思う。
第2楽章の優しく、息の長いラフマニノフらしいメロディーは充分に魅力的だし、アタッカで切れ目なしに続けて演奏される第3楽章の激烈な表現との鮮やかな対比もこの作品の魅力となっている。
ホロヴィッツはこれを鮮やかに表現し尽くしている。

写真はレマン湖を行く連絡船。撮影場所はシヨン城。
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by Schweizer_Musik | 2010-08-03 11:59 | CD試聴記
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