ブルックナーの第7番をグッドールの指揮で聞く
作曲者 : BRUCKNER, Anton 1824-1896 オーストリア
曲名  : 交響曲 第7番 ホ長調 (1881〜83,ノヴァーク版)
演奏者 : レジナルド・グッドール指揮 BBC交響楽団
CD番号 : BBC-Legends/BBCL4147



グッドールはものの本にワーグナーのスペシャリストとして紹介されていたこともあり、以前にトリスタンだったかを聞いたひとがある。ただ、オケが今ひとつだったこともあり、以後はあまり熱心に聞くこともなく、今日に至っている。
このブルックナーもあまり期待せずに聞き始めたもの。こちらでダウンロードしてつまらなかったらゴミ箱に捨ててしまう気であったが、なんということか、これが大名演だった。
どんな指揮なのか、「見た」こともないのでわからないけれど、アンサンブルはそう緻密には聞こえず、そう良いとは言えない。しかし音の「のめり込み方」が尋常でないのだ。
ちょうど昼過ぎに小澤征爾とサイトウ・キネンのCDを聞いていて、素晴らしいオケの威力に脱帽していたところであったが、ちょっと「斜め読み」ならぬ「斜め聞き」程度に聞いてやるかと聞き始めて、途中で夢中になってしまったのである。
ブルックナー独特の大きなうねりが壮絶なまでに雄大(日本語になっていないなぁ…)で、完全に打ちのめされてしまった次第である。
オケをあわせて出すだけなら、そう難しくはないブルックナーであるが、ファンを納得させるには大変難しいのもブルックナーで、この演奏はブルックナー好きもきっと納得できる素晴らしい名演だと思う。また上手いはずのBBC交響楽団のアンサンブルの乱れがこんなに聞ける録音も珍しいのではないだろうか。
ぜひ一度お聞きになってみられることをお薦めしておきたい。

写真はツィナールの村からロープウェイであがったソルボアのロープウェイ駅の前にあるハイカー用の標識。高山植物が咲き乱れる、美しい場所で、この曲には合っているように思った。
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by Schweizer_Musik | 2010-08-06 20:01 | CD試聴記
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