ノイエ・ムジーク東京
ノイエ・ムジーク東京が11月28日、第31回豊島区民文化祭大会部門の器楽演奏の部に出演することに決まった。豊島区民センター文化ホールで、豊島区で活動している団体として25分の演奏を行う。
全員、私の教え子たちで、来年の四月には本格的に現代音楽と大衆音楽の融合を目指して活動を開始する(つもり…)であるが、その宣伝も兼ねて出演するのである。
無料コンサートなので、お客様がたくさん来て下さるとうれしいのだが、ここに出演する久しぶりの新しい団体とかいうことであるし、少し心配している。まっ、その頃には四月のコンサートも決まっているだろうし、そうしたこともここで皆様にお伝えできると思っている。
先日私の公式ページ(こちら)公開済みのベートーヴェンのロマンス、あるいは「小賢しいオーガスティン」などとともにイベールの3つの小品から第1、第3楽章、現代音楽としてはカーターの二重奏なども演奏する予定である。



今日はその最初で演奏する曲の作曲を午後から行った。朝はピアノ、午後は木管五重奏…であった。楽しく、また充実した一日を過ごした。明日もこの曲の続きを書く予定である。出来上がったら公式ページで公開しようと思う。コンサートの「つかみ」のための曲なので、「受け」狙いの曲だ。それでいて自分の音にする…それが新作のテーマである。
午前中のピアノ曲で良いストレッチとなったのか、午後も良い感じで仕事ができた。

四月(ひょっとすると五月…)には本格的に第一回の定期演奏会を行えればと思っている。私は代表者ではないけれど、焚きつけたのは私なので、責任をとってお世話せねばなるまいと感じているところでもある。
しかし、ヤマハを辞めて十年。もうあの頃のことが霞んで見えなくなって来ている。当時一緒に仕事をしていた人たちも定年になったり、異なる仕事に移ったりしてしまった。人は変わり続けるものなのだと、つくづく思う次第である。
辞めた当時は、それまでの色んな関係が全て断ち切れた中から、一歩一歩築いて来た新しい関係が、私の新しい財産となっている。もちろん、ヤマハ時代から、あるいはそれ以前から連綿と続いている友人、仲間もいるが、東京での地盤がなかった私が、「石の上にも三年」でなく「石の上にも十年」ということで、ずいぶん色んな人たちと新しい世界が広がって来たと思う。
その舞台となったのは、色々とあるが、このブログもそうしたことの一助となったことは間違いない。色々な新しい仲間が増え、新しい人たちとの刺激的な出会いもあった。ネットのない昔では、とても考えられなかったことである。
新たに室内楽の常設団体というほどでもないけれど、若い人たちの力になっていく仕事も、お金にならないけれど、この歳になればそういうことは大切な仕事であると思っている。知り合いやこれから活躍が期待される新進の作曲家たちにも積極的に新作を委嘱し、初演していくことになるだろう。いつかは助成金など頂ければ、活動を軌道に乗せられるのだろうが…。
民主党さん、地道な仕事を続けている若い芸術家たちに少しは支援の手を!!
財政も再建してほしいけれど、芸術・文化は食べるのには困らないので切りやすく、切られやすい。でも育てるには時間がかかるということをお忘れなく!!

写真はスイス南部のチェントバーリの谷のイントラーニャからイタリアのドモトッソーラに向かう鉄道の車窓から撮った一枚。何だか物語が書けそうな道だと思うのだけれど…。
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by Schweizer_Musik | 2010-08-10 22:00 | 日々の出来事
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