作曲者 : WEINER, Leó 1885-1960 ハンガリー
曲名 : ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノ Op.15 (1923) 演奏者 : ラヨシュ・ヘルナディ(pf), ティボール・ポルガール指揮 ハンガリー国立管弦楽団 CD番号 : HUNGAROTON/HCD31992 ハンガリーの作曲家ヴェイネル・レオのこの作品は、かなり素朴なモード技法を使った作品の作例として良い見本だ。でも作品の様式はもっと古いロマン派の様式からあまり出ていない。 コンチェルティーノとあるが、規模は大きめ、ただ2楽章制をとったので、こういうタイトルにしたのだろう。 ヴェイネルの作品としては劇音楽「チョンゴルと悪魔」Op.10 (1903) がもっぱら有名で、その他はハンガリーの演奏家以外にはあまりとりあげていないようだ。 したがってこの作品などはあまり知られた作品とは言い難いものながら、第2楽章の颯爽とした楽想などにヴェイネルの優れた才能を感じる佳作であると思われ、もっと弾かれて良いのではとも思う。 確かにローカルな作曲家という印象は出ないものの、ヴェイネルは無視するにはもったいない作曲家である。日本でやったところがあるのだろうか?ちょと聞いたことがないなぁ…。 ラヨシュ・ヘルナディのピアノはまあまあというところ。1970年代の録音ではと想像されるが、ステレオながらあまり良い録音ではなく、音が硬いし、ハンガリー国立管弦楽団の音は美感という点で今ひとつであるのは惜しい。ティボーデあたりが録音しないものだろうか? 写真は以前にも掲載したルガーノ湖畔のプロムナード。こちらは今年撮ったもので、ベンチに立派な髭のおじさんが座っている。朝の光が強く、ちょっとハレーションが出てしまった失敗作だが、髭のおじさんに免じてお許しを…。
by Schweizer_Musik
| 2010-10-21 22:42
| CD試聴記
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