メシアンの トゥーランガリラ交響曲を若き小澤征爾の指揮で聞く
作曲者 : MESSIAEN, Olivier 1908-1992 仏
曲名  : トゥーランガリラ交響曲 (1946-1948)
演奏者 : 小澤征爾指揮 トロント交響楽団, イヴォンヌ・ロリオ(pf), ジャンヌ・ロリオ(onde Martenot)
CD番号 : BMG/BVCC-5523



この曲の日本初演は小澤征爾指揮NHK交響楽団他によって1962年に行われた。NHK交響楽団の指揮者として活躍をはじめて2年目のことだった。
NHK響のメンバーから演奏会をボイコットされ、指揮台に一人で立って新聞に載った有名な「N響事件」で彼は日本を飛び出す。仔細についてはWIKIのこちらの「N響事件」をお読みいただくとして、日本を代表するオーケストラは、世界的指揮者となった小澤征爾を指揮台に再び迎えるためには32年を待つこととなったのである。
ここでの損失は、おそらく計り知れないものがあったと思われるが、NHK交響楽団を飛び出した彼がラヴィニア音楽祭の指揮をして全米に名前を知られるようになり、トロント交響楽団の指揮者となり1968年まで務めた。
この演奏はその時期に手兵のトロント交響楽団と録音したもので、武満 徹の「ノーヴェンバー・ステップス」とともに大学時代はよく聞いたものである。トゥーランガリア交響曲に至っては、他に1種類あったように記憶しているが、圧倒的にこれが評判がよく、聞いてみて私も魅了されてしまった。
CD時代に入ってから買い換えて、何度聞いたことだろう。今ではこの曲に関して色々な選択肢がある。しかし、今もこの演奏の魅力はいささかも色あせていない。この輝き、これはもう才能だと言っておくのが他の人たちも安心だ。誰もこんな演奏できないのだから…。
癌から復帰し、戦争レクイエムのCDが発売され、私も聞いているが、また今度…。少しずつ小澤征爾の軌跡を追いかけてみたいと思っているので、その最後あたりでとりあげようかと…。

写真は全く関係なくスイスのチューリッヒのトーンハレ近くの橋で見かけた夕焼けに輝くアルプス。美しかった…。
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by Schweizer_Musik | 2010-11-06 22:55 | CD試聴記
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