リヒャルト・シュトラウスの交響詩「ドン・キホーテ」を小澤征爾の指揮で聞く
作曲者 : STRAUSS, Richard 1864-1949 独
曲名  : 交響詩「ドン・キホーテ」Op.35 (1896-97)
演奏者 : ヨーヨー・マ(vc), 小澤征爾指揮 ボストン交響楽団
CD番号 :CBS-SONY/22DC 5511



リヒャルト・シュトラウスのこの作品を小澤征爾は一ヶ月違いで、あの桐朋学園齋藤秀雄メモリアルオーケストラとライブ録音している。無論、この桐朋学園齋藤秀雄メモリアルオーケストラが後のサイトウ・キネン・オーケストラであるのだが、あまり違わないとは言え、桐朋学園齋藤秀雄メモリアルオーケストラとの録音の方がライブらしい傷も多く、アンサンブルも急造ゆえの荒さを呈していて、決して一般的に薦められるものとは言えない。
やはり、当時の手兵であったボストン交響楽団との録音は、ヨーヨー・マの名演もあり、大変優れた演奏であり、完成度の高さを示している。
ヴァイオリン奏者、ヴィオラ奏者のクレジットがなく、調べてみても判然としない。長年コンマスの座に座っていたシルヴァースタインは確かこの頃退団していたように思われ、彼では無さそうに思われる。が、これは私の推測であるので、詳しい方の御教示を御願いしたい。マ以外のソロは、そこそこやっていて特に文句はない。ともかく、この演奏での小澤征爾は絶好調だ。多分、指揮者小澤征爾の最も輝いていた時代の録音と言えるのではないだろうか?
一つ一つの変奏の性格を丁寧に描くことこの上なしで、カラヤンがロストロポーヴィッチなどと録音したもの、あるいはライナー盤やケンペの全集盤などとともに、いつまでも記憶されるべき名演である。
小澤征爾には、ロストロポーヴィッチと共演したNHK交響楽団の演奏もあったはずで、あれってDVD化されたのだろうか?あまりそうしたことを追いかけない私にはちょっとよくわからないが、このボストン交響楽団との録音があれば、私には充分だ。
実は、長い間この演奏を買いそびれていたのだが、先日、某オークションで破格の値段で購入してようやく聞くことが出来た。聞いてみて、もっと早く聞いておけばよかったと後悔しきり…。お薦めです!!

写真はヌーシャテル城の城壁。
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by Schweizer_Musik | 2010-11-15 18:08 | CD試聴記
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