スクリャービンのピアノ・ソナタ第2番「幻想的ソナタ」を小山実稚恵の演奏で聞く
作曲者 : SCRIABIN, Alexander 1872-1915 露
曲名  : ピアノ・ソナタ 第2番 嬰ト短調「幻想的ソナタ」Op.19 (1892-98)
演奏者 : 小山実稚恵(pf)
CD番号 : SONY-Classical/SICC-201〜3



黒海を訪れた時の印象から、海の凪と嵐という対照的な世界を2つの楽章で表現したものである。パリ初演の時にはまだ全曲が出来上がっておらず、一部を即興演奏で行ったそうだが、作曲家としては冷や汗ものの話ではある。
小山実稚恵の演奏はこの2つの対照的な世界を鮮やかに表現して聞かせる。実に見事なものである。古くはシドンの全集でこの作品を知った私ではあるが、今日では数多くの名演を聞いてきた。
定番ではあるが古いモノラルのソフロニツキーから、ジョン・オグドンの在りし日の名演などが思い浮かぶ。しかし、この小山実稚恵の演奏はそうした古い録音をすべて捨て去ってももう良いかなと思わせるほどの説得力がある。
ピアノの音の美しさはもう絶品と言って良いだろう。彼女の弾く音楽のクオリティの高さ、そのアベレージの高さは驚異的だ。このスクリャービンの全集は、大事に持っていたシドンやアシュケナージ、ジョン・オグドンの録音などを忘れさせる近年稀な名演である。
今日はレッスン生が二人来たので、結局完全休養日にはならなかったが、ゆったりと昼寝もし、音楽も久しぶりに聴けたので良い一日だった。

写真はまたまたバーゼルの大聖堂のステンドグラス。
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by Schweizer_Musik | 2011-03-05 20:52 | CD試聴記
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