停電…ああ停電
午前9時50分過ぎ、停電になった。輪番停電は予定の時間より20分程度前後するものらしく、昨日は10分ほど早くはじまり、今日は20分ほど遅れて始まった。鳥の歌が聞こえ、誠に静かな環境である。窓を開けて風を入れたりして良い気分で過ごしている。放射線が気になるとかはお笑いぐさのレベルなのだから、影響のほとんどない我が家では、季節の空気を楽しまなくてはと思っている。
コンピューターのバッテリーは2〜3時間はもつので、そのまま仕事をしていてもいいのであるが、ゆるりと過ごす。先日の忙しさから、ようやく解放されたのだから、しばらくこんな生活を送らないと、ちょっとおかしくなってしまいそうだから。大阪に避難しても良いのだけれど…そこまですることもあるまい。
放射能の話で、子供の頃のことを思い出した。小学生の頃、雨に濡れると放射能で髪の毛が抜けるぞと脅かされていたものだ。あの頃はまだ核実験が地上で盛大に行われていて、その汚染が世界的な規模で広がっていたのだった。「髪の毛が…」というのは、かなり風評、デマの類であろうが、テレビの情報番組で、所謂「専門家」と言われる人たちに、司会の人が危機感を煽るような訊ね方をしつこくしていて、それに応えてそんな話をしていたので思い出した。
スーパーから品物が消えている。近くのスーパーの駐車場に入りきらない車で静かな住宅街に時ならぬ渋滞が起こっている。愚かな慌て者たちだと私は思う。買いだめしなくても、ものはあるのだ。またたった三時間ほどの停電のためにそんなに慌てなくても…と思ったりもする。いざという時のための電池と懐中電灯が売り切れているそうだが、そんなもの、常備していないこと自体が愚かなことだ。
またガスも出ているし、水も出ている。電気だけが時々とまるというだけで、弁当の需要が爆発的になり、月曜にちょっとスーパーに立ち寄ったら、山のようにパンを買い込んでレジに並んでいる人の多いこと!!そんなに食べるの?と聞きたくなってしまった。結局パンは買えなかったけれど、あいつらが買い占めているから品薄になっているだけで、物が無くなっているわけではない。迷惑な慌て者がこんなにいるのだと呆れるばかりだ。きっと自分だけは大丈夫なようにとがんばっているのだろうが…困ったものだ。
私はだから悠然と鰹の刺身とオレンジを一個、カゴに入れてレジに並んだ。大量のパンを買っていたおじさんやおばさんは、あれを食べるのだろう。太るぞぉー(爆)。
やることもないので、本を読んで過ごそうと思う。ベランダに椅子を出して、風に吹かれながらというのも良い。天気予報では寒くなるとか言っていだけれど、まだ大丈夫のようだ。鎌倉はそうした面でも暖かくて過ごしやすい土地である。あっ、思い出した、私は花粉症だった…。

写真はピラトゥス山頂。
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by Schweizer_Musik | 2011-03-16 13:15 | 日々の出来事
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