メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲をグリュミオーの演奏で見る
タイトル(or 曲名) : メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
出演者 : アルチュール・グリュミオー(vn), マニュエル・ロザンタ−ル指揮 フランス国立放送管弦楽団
DVD番号他 : EMI/DMB4904469



以前にクラシカ・ジャパンで放映されたのと同じだと思うが、グリュミオーの演奏は映像ではほとんど残っていないそうで、これは貴重なDVDなのだそうだ。
演奏はグリュミオーに関する限り、絶品と言うべきではないか。オケはマニュエル・ロザンタ−ルの指揮ではあるが、フランスのRTFのオケは、今ひとつ雑な印象である。惜しい。もっと精魂込めて演奏してほしいが、ちょっとやっつけ仕事的に私には聞こえる。大きな破綻はないけれど…。
それに比べてグリュミオーは足を引っ張られることなく、うまく合わせながら軽妙洒脱、美しい音、ボウイングは絶品である。終楽章の颯爽とした演奏ぶりはまさに神業だ。
演奏だけ聞くならば、正規の録音を聞くと良いだろう。モノラルも入れれば私も3種類のグリュミオーのメンデルスゾーンを持っている。特にヤン・クレンツとの最後の録音は、往年の艶やかな美音は幾分影を潜めているが、絶妙な歌い廻しで、私の特にお気に入りとなっている。
画質は1961年の収録ということで、あまり多くを期待しても、無理だけれど、鑑賞に耐えうるものとなっている。音もまあまあ。オケがやや低調かなという程度であるが、何と言ってもグリュミオーの姿が見られるのである。
実演に接することが出来なかった私としては、貴重なDVDであり、クラシカ・ジャパンで放映を見ているものの、永久保存したいと思い、DVDを購入した。
他にアンタル・ドラティの指揮によるベートーヴェンの協奏曲も入っている。ボーナス映像はなんとなんとギトリスが演奏するサン=サーンスの序奏とロンド・カプリチオーソ!!いやぁ、興奮するなぁ!Ⅰ

写真はミューレンの村。
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by Schweizer_Musik | 2011-03-22 19:08 | DVD/スカパー!視聴記
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