ブラームスのドッペル協奏曲をオイストラフとロストロポーヴィッチ、そしてコンドラシンの演奏で
タイトル(or 曲名) : ブラームス/ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 イ短調 Op.102 (1887)
出演者 : ダヴィド・オイストラフ(vn), ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ(vc), キリル・コンドラシン指揮 モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
DVD番号他 : EMI/DVB 4904509



これは万人に安心してお薦めできる名演である。画質も音質もモノクロながら、充分に鑑賞に耐えうる水準で、そしてその圧倒的な演奏に、完全にしびれてしまった。
大好きなこの作品を、これほどの名演で映像で残されていたことを心から感謝したい。
1965年10月9日ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでの収録なのだそうだ。このDVDにはメニューインとのバッハのドッペル協奏曲やモーツァルトの協奏交響曲などが入っているけれど、そちらは私はあまり感心しなかった。しかし、このブラームスは空前絶後の名演だ。
第2楽章の長い長い二重奏はこういう演奏で聞くとなるほど面白いものだと感じ入ってしまう。両端楽章の力強い技巧、線の太い描き方はやはり空前絶後という言葉しか言うべき言葉がない。いや、この演奏を言葉で語る必要があるのだろうか?
第1楽章から終わるまで、まんじりともせず、ただただ聞き惚れて終わった。得難い体験であった。こんな演奏が残っていたなんて…。買っておいて良かった…つくづく思う。

写真はザンクトガレンの大聖堂。
ブラームスのドッペル協奏曲をオイストラフとロストロポーヴィッチ、そしてコンドラシンの演奏で_c0042908_2012948.jpg

by Schweizer_Musik | 2011-03-25 20:12 | DVD/スカパー!視聴記
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