グルダのチェロ協奏曲をカンタのチェロ、井上道義指揮OEKで聞く
作曲者 : GULDA, Friedrich 1930-1992 オーストリア
曲名  : チェロとブラス・オーケストラのための協奏曲 "Konzert Für Violoncello Und Blasorchester" (1980)
演奏者 : ルドヴィート・カンタ(vc), 井上道義指揮 オーケストラ・アンサンブル金沢
CD番号 : WP/WPCS-12385(



昔、この曲は聞いたことがある。どういう演奏だったか憶えていないけれど、このCDを聞いて、曲は思い出した。ドラム・セットが8ビートを刻むチェロ協奏曲で、もの凄く印象に残っている。なんと陳腐なものだろうと思ったものであるが、この演奏を聞いてその印象はあまり変わらなかった。
しかし、音楽的にずいぶんこなれた感じがして、以前のように拒否反応がまず出てしまうことはなかった。
ジャズは好きだけれど、ジャズとクラシックのクロスオーバーは一部の作品をのぞいて成功は難しいように思う。グルダが作曲家として良い、悪いでなく、このソロがチェロでなくてはならなかった意味が私にはよく分からなかったのである。
ただ、管楽アンサンブルに対して弦のソロという響きの際だった対立がこの曲の身上であろう。それは第2楽章の「魔弾の射手」のようなホルンのアンサンブルに対するチェロの美しいソロで納得はした。
が、それでも、今、何故この音楽なのか、この様式なのか、最後まで疑問は晴れずに終わってしまった。
ソリストのルドヴィート・カンタはオーケストラ・アンサンブル金沢の首席奏者なのだそうだが、良いチェリストだと思った。井上道義の指揮も良い。ただ、曲が私には今ひとつピンと来ないままに終わった。私のグルダに対する考えが変わることはなかった。彼はピアニストとしては超一流だったが、作曲はあまり…であったと…。(自分のことは完全に棚の↑にあげての発言ですので、突っ込まないで下さいませ…)

写真はルツェルン近郊、トリブシェンの緑のトンネル。向こうに見えている白い建物はもちろんワーグナーの旧宅(現ワーグナー博物館)である。
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by Schweizer_Musik | 2011-04-05 08:01 | CD試聴記
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