ブラームスの交響曲第4番をワルベルクの指揮で聞く
作曲者 : BRAHMS, Johannes 1833-1897 独
曲名  : 交響曲 第4番 ホ短調 Op.98 (1884-85)
演奏者 : ハインツ・ワルベルク指揮 MDR交響楽団
CD番号 : TOE2031(CDR)



先日、久しぶりにワルベルクの指揮を聞いて、ちょっと懐かしく思い出して、買ってみた一枚。CDR盤で、さてどんなものかと思ったら、音はなかなか良いもので、晩年のワルベルクの芸術を堪能させていただいた。
MDR交響楽団は、かつてはライプツィヒ放送交響楽団とか称していたオーケストラで、ヘルマン・アーベントロートやハインツ・レーグナーなどがシェフを務めた知られざる名門オケである。ファビオ・ルイジなどもシェフを務めていて、マーラー・シリーズの録音があった。来年だったか、準・メルクルがシェフに就任するとかいうニュースを最近聞いたばかりだが、この録音は14年前、1997年の録音で、音はなかなか良い。
そして演奏は、すこぶるつきにすばらしい。これほどの指揮者の録音が少ないということが解せない…。馥郁としたブラームスである。カミソリの刃のような切れ味の演奏とは正反対の、ふわりと柔らかなサウンドの上に、雄大なスケールでブラームスの中でももっとも古風な響きと新しい響きの交錯する、この傑作が描かれていくのである。
ワルベルクが亡くなって、もうすぐ八年である。かつてはNHK交響楽団によく出演していて、テレビでもよく見たものだ。品の良いドイツ人といった雰囲気で、煽るような演奏は皆無で、名人と言もいうべき職人芸だった。
ウイーンなどても高い評価を受けていたと聞くが、このすばらしいブラームスを聞くと、さもありなんと思う。
手に入りにくい海賊盤を紹介するのはちょっと気が引けるけれど、あまりにすばらしいものなので、書いてみた。

今日も一日コンピューターに振り回されて終わった。が、なんとかユーザー辞書は古いコンピューターから取り込むことに成功し、ちょっと安心。ただメールは全く移行できず、大変面倒な状態である。明後日はこれをやらなくては…。
昔から使ってきたソフトはほとんどが使えなくなった。時代の変化ということなのだろうが、機材を新しくすると周辺も全部入れ替えなくてはならないというのは、困ったものだ。結構高いものばかりなのだから、ソフトは新しいコンピューターでも使えるようにしてほしいものだ。こうやって、無駄にお金を使わせるメーカーの陰謀?(笑)
ともかく、今日はこのあたりでおしまい…。あすは朝から授業である。忙しい一日がまた始まる…。
by Schweizer_Musik | 2011-04-21 22:43 | CD試聴記
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