レーガーのシャコンヌを庄司紗矢香の名演で聴く
作曲者 : REGER, Max 1873-1916 独
曲名  : 8つの前奏曲とフーガ "Prélude & Fugue" Op.117 (1909-1912) 第4番 シャコンヌ ト短調
演奏者 : 庄司紗矢香(vn)
CD番号 : MIRARE/MIR128



レーガーには無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌが私が知っているもので2曲ある。多作家だったので、他にもあるのかも知れないが、無伴奏作品もチェロやヴィオラとともにヴァイオリンでもいくつか書かれていて、CDにしたら3〜4枚分はある(ヴァイオリンのみ)。
このシャコンヌは8つの前奏曲とフーガと題された曲集の第4番である。ただ前奏曲もフーガもなくシャコンヌのみの1楽章で出来ている。
楽譜は前から持っていたのだが、ようやく庄司紗矢香さんのおかげで音を聞くことができた。何故かこの曲集だけあまり演奏する人がいなかった。まっ、あまり売れないだろうから、当然なのかもしれないが、オルガン作品やオーケストラ作品でやたらの長く、そしてごちゃごちゃとたくさんの音が書き込まれ、聴く者の体力を奪うレーガーであるが、無伴奏ヴァイオリンはそういうことも出来ず(当たり前…笑)、大変バランスがよろしい。
それでもバッハの傑作の向こうを張るがごとき大作で、庄司さんの演奏でも12分あまりとなっている。ただ私にはそう長くは感じなかった。
楽譜はIMSLPにあるので、必要な方はどうぞ。しかし、庄司紗矢香はどこまでいくのだろう。できれば全曲、録音してくれないかな…。

今日はかなっくホールでコンサートである。(こちら)なので、そろそろ出かける準備をしなくては…。チケットは私の手持ちは無くなりましたが、まだあると思われますので、来たいという方はどうぞ(当日券4000円)。
明日は朝から授業なので、帰ったら書き込みます。では。


写真はしつこくベリンツォーナ。城ではなく旧市街の参事会教会とその前の広場。
レーガーのシャコンヌを庄司紗矢香の名演で聴く_c0042908_1017354.jpg

by schweizer_musik | 2011-05-31 10:17 | CD試聴記
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