ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番をペナリオとライスドルフの演奏で聞く
作曲者 : RACHMANINOV, Sergei 1873-1943 露
曲名  : ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18 (1900-01)
演奏者 : レナード・ペナリオ(pf), エーリヒ・ラインスドルフ指揮 ロスアンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団
CD番号 : Seraphim/CDE 7243 5 69029-2 3



ペナリオのラフマニノフの全集はまだ手に入っていないのだけれど、この協奏曲だけは手に入れることができた。
何とも面白い演奏である。ラインスドルフが冷めていて、ピアノが反応して厳しい表現をとっている…そんな感じなのである。多分これがユージン・オーマンディやプレヴィンならばそうはならなかっただろうが、ラインスドルフは確信犯的に、この表現をとっている。
決してつまらない演奏ではない。が、この曲にロマンの香りを期待して聞くと肩すかしを食うことになるだろう。
ペナリオは余裕綽々でこのラインスドルフの表現にはまって聞かせる。いや、なかなかの役者である。第2楽章のロマンチックで甘い音楽が、この2人にかかると結構渋く聞こえてくる。なんて面白い組み合わせなのであろうか。ペナリオの変幻自在ぶりも見事だし、己を貫くラインスドルフもまた見事だと思う。
終楽章などなかなか反応の良い演奏で、力強い。聞いたことがない音が強調されたりと、表面的にも面白いのだけれど、それ以上にこの2人の冷静さが面白い。この曲をこんなに冷めた思いで聞いたのもはじめてのことだった。
ただ、また聞きたくなるかどうかは別の問題で、ウラディーミル・アシュケナージとベルナルト・ハイティンクの全集録音やアルトゥール・ルービンシュタインがユージン・オーマンディと録音したもの、スヴャトスラフ・リヒテルのいくつかの録音など、ロマンチックで心揺さぶる演奏には事欠かないので、そちらを聞きたいと思うだろう。
ただ、ペナリオの記録としてこの演奏は残しておいてほしいと思うくらいだ。稀代の名手でありながら、低い評価に甘んじたピアニストの実力を知ることのできる一枚であることは間違いない。
プレヴィンと組んだ第1番は良かったけれど、それについてはまたの機会にレポートしようと思う。

写真はラッパーツヴィルのリンデンホーフから見た風景。スイスの風景のこれは典型の1つ。美しい!!
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by schweizer_musik | 2011-06-06 21:58 | CD試聴記
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