今朝も仕事…
朝からショパンに取りかかって、第3楽章のちょっとした手直しをしていたら、音楽が急に生き生きとした表情をし始めた。いきなりテンションが上がり、夢中になって400小節あまりの推敲を終えた。
かなり突っ込んだ解釈によるオーケストレーションで、好き嫌いが出てしまいそうだが、私は編曲するかぎりは、ショパンよりも良いスコアを作ることが目標である。
ピアノはもちろん1音たりとも変えていないし、和音も、バスも、音楽の重要な骨格は一切手をつけていない。当たり前のことだが、天才の書いたデッサンを変えるなどという大それたことをする気は一切ないが、オーケストレーションの配置と、オーケストラにショパンが与えた表情記号はほとんど無視して書いている。
目標はショパンの音楽からオーケストラの復権…(笑)。なんという大それた目標なのだ。だが、これを皆、原典版といってやっていることは現実で、本当にショパンの書いたとおりやっていると、音楽が全く死んでしまう。また、第1楽章のように、テンポがあんなに目まぐるしく変わるのに、ほとんどテンポの指示がないのもおかしい。
第1楽章をイン・テンポでやったら、かなり笑える代物になるだろうが、そんな馬鹿馬鹿しいことをやってみせたところで、何も意味もない。それはショパンの様式に対する無知を曝しているに過ぎないからだ。
それにしても、この音楽の可能性の奥深さ、幅広さ、広大なイマジネーションの世界には驚くしかない。やはり天才の技なのだ。ああそれに比べて私は…。比べてはショパンに失礼だな…(笑)。

写真は引き続きミュスタイアの世界遺産の修道院の壁画。
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by schweizer_musik | 2011-07-22 07:09 | 日々の出来事
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