ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」をザバータの指揮で聞く
作曲者 : BEETHOVEN, Ludwig van 1770-1827 独
曲名  : 交響曲 第3番 変ホ長調「英雄」Op.55 (1803-04)
演奏者 : ヴィクトル・デ・ザバータ指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
CD番号 : LONDON/POCL-3904



高校生の時に聞いて、第1楽章の途中まで、全くやる気がなさそうな演奏で、聞くのをやめようかと思い始めたところで、俄然盛り上がり、一気呵成に音楽が進む、不思議な演奏だった記憶がある。
戦後まもなくの1946年の5月の録音で、展開部の途中からいきなりテンポ・アップして、別人のような演奏になるのだから面白い。まっ、それが長続きするわけでもなく、またやる気なさ気な演奏に戻ってしまうのだから、録り直しというわけにもいかなかったのだろうが、ザバータとロンドン・フィルの間にはどうしても埋めきれない溝が残されているようで、この演奏はそうした部分で大指揮者のザバータが苦労している様が目に浮かぶようで、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団はなかなかやる気になっていない感じになっていて、この関係に私は面白さがあるように思ったりしている。
ただ、「エロイカ」を聞くのであれば、この演奏でなくもっと良い演奏は五万とあるのだから、わざわざこの録音をとりだす必要はなさそうだ。私のようにザバータに思い入れがある人間のための録音と言うべきだろう。
しかし、ロンドン・フィルはもっとしっかりとやれと言いたくなった…(笑)

写真はサンモリッツ。ホテルのベランダで夕食を食べながら見上げたアーベント・ロート。
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by schweizer_musik | 2011-08-14 07:13 | CD試聴記
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