ラヴェルの弦楽四重奏曲をラサール四重奏団の1976年ザルツブルク・ライブで聞く
作曲者 : RAVEL, Maurice 1875-1937 仏
曲名  : 弦楽四重奏曲 ヘ長調 M.35 (1902-03)
演奏者 : ラサール四重奏団【ワルター・レヴィン(vn), ヘンリー・メイヤー(vn), ベーター・カムニッツァー(va), リー・フィサー(vc)】
CD番号 : Orfeo/C 632 041 B



オルフェオのザルツブルク音楽祭ライブのシリーズは概ね録音も良く、良い演奏が多いが、これは驚異的な素晴らしさで、多くの人に聞いて欲しい録音である。
ライブでこの水準の録音をやられるとは、凄い団体だと思う。この曲は平易なメロディー(その裏には緻密なアイデアが盛り込まれているのだが!!)でサラリと歌い出していながら、次第に驚異的な難しさへと発展していく。これを何気ないようにサラリとやりながら、あくまで美しく、品位ある表現で歌いきるのは至難の業である。
グラモフォンへのスタジオ録音も壮絶な美しさだったが、このライブもまた凄い。
第2楽章の揃い方なんて半端じゃない!!よく精巧なアンサンブルとか、鋭利な…などと評されることの多い四重奏団だが、こんな完璧なライブを聞かされると、それも一理あるかなと思ってしまう。が、冷たい演奏などでは全くなく、この美しい録音(本当にライブとは思えないほど美しい録音である)で聞くと、彼らが血の通った演奏をしていたこと(当たり前のことだが…)がよくわかる。第3楽章の歌い廻しなんて、なんとも震いつきたくなるほど魅力的だ。
しかし、ラヴェルのスコアはなんて良いのだろう。弦が4本でこんなに色彩的で変化に富んだ響きをどうやって思いついたのだろう。それに結局のところ、行き着くのである。

写真はルツェルン、ワーグナーの旧居のあるトリブシェンへと向かう道。この道をワーグナーも歩いたのだろうか?そんなことを思いながら歩いて30分ほどで今は博物館となっている家に着く。
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by Schweizer_Musik | 2011-08-31 08:07 | CD試聴記
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