ブラームスの弦楽六重奏曲第1番をメニューイン他の演奏で聞く
c0042908_8510100.jpg作曲者 : BRAHMS, Johannes 1833-1897 独
曲名  : 弦楽六重奏曲 第1番 変ロ長調 Op.18 (1858-60)
演奏者 : イェフディ・メニューイン(vn), ルドルフ・マスターズ(vn), セシル・アロノヴィッチ(va), エルンスト・ウォルフィッシュ(va), モーリス・ジャンドロン(vc), デレク・シンプソン(vc)
CD番号 : EMI/2 64131 2



この演奏家たちの名前を見て、この演奏がどんなものになるのだろうと、逆に心配になってしまいそうなほどのスター演奏家たちが一同に集まったブラームスである。
しかしのその心配は杞憂に終わった。なんて凄い演奏なのだろう。これを聞いた後、先日とりあげたベルリン・フィルハーモニー八重奏団の録音(PHILIPS/32CD-3108)を聞くと、平板に感じてしまうほどで、この演奏家たちの深い思い入れが1つにまとまって、見事なブラームスを聞かせてくれるのである。
冒頭からその深い響きに圧倒される思いである。
第2番とともに好きな曲(第2の方が更に好きだけれど…笑)なので、いくつも聞いているし、他にも私の好きな演奏はある(特にアマデウス四重奏団がグラモフォンに入れたものやカンマームジカー・チューリッヒがJecklinにいれた演奏は好きでよく聞く)。
しかし、この演奏の説得力は圧倒的だ。あまりの入れ込みように、こちらもつい入り込んでしまう、そんな熱っぽさを持っている。
巨匠たちのこの音楽への入れ込みようと、それぞれの技術の高さが相まって、このような普通ではあり得ないような高みへと登って行ったようだ。当に一期一会の演奏と言えよう。
冒頭のモーリス・ジャンドロンとデレク・シンプソンによる主題の提示など、そのあたりの平凡な演奏を寄せ付けない深い味わいを持っている。私は、はじめて聞いた高校生の時、この数小節だけで圧倒されてしまい、巨匠たちの饗宴に感動して言葉もなかったものだ。
ところで、この曲の作曲者の手書き原稿、所謂 "Manuscripts" がIMSLPに出ている。27才の作曲者の息吹がその楽譜から聞こえてきそうな気がする。興味のある方はぜひ1度見られてはいかが?

写真はスイスのヴァリス地方のグレッヒェンのホテルのベランダから撮った一枚。大きく引き延ばして我が家に飾ってあった一枚でもある。
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by Schweizer_Musik | 2011-09-29 09:26 | CD試聴記
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