ニールセンのデンマーク・ボヘミアン民族舞曲をボストックの指揮で聞く
c0042908_8102644.jpg作曲者 : NIELSEN, Carl 1865-1931 デンマーク
曲名  : デンマーク・ボヘミアン民族舞曲 "Bøhmisk-dansk folketone" FS.130 (1928)
演奏者 : ダグラス・ボストック指揮 チェコ・フィルハーモニー室内管弦楽団
CD番号 : membran/223378



デンマークの作曲家ニールセンの晩年の作品である。貧乏の子だくさんの典型のようなペンキ職人の家に生まれ、音楽好きの父に従い、父のアマチュア楽団でヴァイオリンを弾き、やがて地元の軍楽隊に14才で入ったカール少年は、音楽院の試験をヴァイオリンで受けて不合格。しかし、作曲した作品をゲーゼに見せて作曲で入学を許されたという。
こんなことは、もう現代では起こりえない。学校はそんな鷹揚なはからいを許す機関ではなくなってしまっている。だから、ニールセンのような作曲家ももう現れないのだろう。
この、そう長くもない(七分少々)の楽曲の優しさ、愛おしさはどうだろう。イギリスと北欧は、何故か弦楽アンサンブルを好むようで、そうした作品が大変多いようだが、この曲もそうした1つと言えよう。
ニールセンの音楽はどれも…とは言わないまでも、多くが大変親しみやすいもので、故国デンマークでは誰もが知る大音楽家だ。かつてのデンマーク通貨のクローネの100クローネ紙幣の表がニールセンの肖像だった。(確か、デンマークはユーロを導入していなかったはず…)
この彼が、デンマークの民謡などを素材に、作曲したことは知られているが、今日では交響曲第4番あたりはちょくちょく聞かれるものの、その他はマニアックなものと思われているのは残念なことである。こんなに美しく、心優しい音楽があるのに…。
ダグラス・ボストックは、2年あまり前だったが、芸大フィルハーモニアの演奏会で聞いた。あれは緊急登板の代役指揮で、演目がなんとヤニス・クセナキスというとんでもないものだったっけ。
あれをなんとか乗り切ったボストックの笑顔が今も印象に残っている。コンサート会場では細川俊夫先生などにお会いしたりしたっけ…。
さて、そろそろ仕事にかかろう。今日の午後は2日のコンサートに向けたリハーサルがある。今日はその解説を書かなきゃ…。

写真はチューリッヒ動物園近くの風景。市内にこんなところがあるなんて、羨ましい限りである。この道をしばらく行くと、良い眺めのテラスのあるレストランがあるそうだが、私はまだ行ったことがない…。
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by Schweizer_Musik | 2011-11-23 08:37 | CD試聴記
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