フランクの英雄的小品をオコネル編曲、モントゥーの指揮で聞く
c0042908_859687.jpg作曲者 : FRANCK, César 1822-1890 ベルギー→仏
曲名  : 大オルガンのための3つの小品 (1878) 第3曲 英雄的小品 "Piece Heroique" ロ短調 FWV.37 (C.オコネル編曲)
演奏者 : ピエール・モントゥー指揮サンフランシスコ交響楽団
CD番号 : RCA/09026 61967 2



チャールズ・オコネルは20世紀半ばの作編曲家である。経歴はアメリカで活躍し、フィラデルフィア管弦楽団と関わりがある程度で、私にはほとんど不詳の人物である。
我が家には、フリッツ・クライスラーがオーケストラ編曲した「愛の喜び」やらの録音で、彼が指揮をしているものがあったくらいであるが、そこにもオコネルの経歴については触れられていない。
フランクのもともとはオルガン作品であるこの曲を、編曲した企画、そしてその手際もなかなかのもので、こうしたところにアメリカという国の面白さがあるようにも思われる。
オルガン作品の全てというわけではないが、多くがオーケストラを想定した書き方がされていて、それをオーケストラ編曲すると効果的だと思われるものがいくつかある。大体、バッハ作と伝えられているトッカータとフーガニ短調の成功を考えれば、この分野がバッハ以外、あまり開拓されないのが不思議でならないでいる。
もともと豪華な響きであるので、オーケストラ編曲の効果はピアノ曲からよりも低いと思われているからだろうか?もったいないことだ。
このオコネルの編曲版の他でフランク作品の編曲と言えば、ルドルフ・ルッツが弦楽合奏用に編曲したコラール第2番くらいしか知らない(Guild/GMCD 7123)。フランク作品でもピアノ曲の「前奏曲,コラールとフーガ ロ短調」をあのピエルネが編曲したものがナクソスにある(8.550155)。
というわけで、このオコネルの編曲版は、フランクのオルガン作品の名作で通常オーケストラへ編曲した私の知る唯一の作品なのである。
それをピエール・モントゥーが指揮しているあたりが面白いではないか。古いモノラル盤でなく、せめてステレオで残してくれたならと悔やまれるが、復刻状態も板起こしなどとは違い、原盤からのマスタリングで少し籠もり気味で、解像度にやや不利な点があるものの、鑑賞に耐えうるものである。
機会があれば、ぜひ1度聞いてみてほしいと思うし、こうした良質の編曲もまた、新しいオーのレパートリーになっていけば良いのにと思う。いつもマーラーやブルックナーばかりで、プログラミングがあまりに一本調子などこかの国のオーケストラに聞かせてみたいものだ。

写真はマッターホルン…。これを準備してから、もうこれは掲示したような気がしてきた…。まっ、良いかと貼り付けることにした…。いつも結構いい加減…というより写真が多くてどれを掲示したか、忘れてしまうからだ。ご勘弁を…。
c0042908_9344028.jpg

by Schweizer_Musik | 2011-11-29 09:34 | CD試聴記
<< リムスキー=コルサコフの弦楽四... フィンジの「花輪をささげよう」... >>