ドビュッシーの前奏曲集第1巻をフェルベールの演奏で聞く
c0042908_6342638.jpg作曲者 : DEBUSSY, Claude 1862-1918 仏
曲名  : 前奏曲集 第1巻 L.117 (1909-10)
演奏者 : アルベール・フェルベール(pf)
CD番号 : EMI/CZS0833802



1911年3月29日にルツェルンに生まれたピアニスト、作曲家、そして指揮者、アルベール・フェルベールは、1937年以来、ロンドンを拠点として活躍した。
ピアニストとしては、マルグリット・ロン、カール・ライマー、ヴァルター・ギーゼキングなどに学び、ラフマニノフにも教えを受けたというから、この時代のピアニストとしては王道を歩んだ人である。
作曲家としては、映画のための音楽などをいくつか手がけているそうだが、私は聞いていない。ピアニストとしては、1970年代までに大量の録音を行っているが、それらのほとんどが現在入手困難なものばかりとなっていて、ドビュッシーの全集が再発されたことで、彼が再発見されてくれると、スイス好きの私としてはうれしいことだ。
このドビュッシーは1953年6月にパリで録音されたもので、当然モノラルであるが、状態はとてもよく、聞きやすいものだ。
演奏はどこにも力が入っていない、自然体のドビュッシーで、特に前奏曲の第1巻については録音を度外視すれば、これとロベール・カサドシュの演奏を私は最も好んで聞く。ステレオであればツィメルマンのグラモフォン盤か。世評の高いミケランジェリ盤は私は買わない…。
音色の変化は実に柔軟で美しい。彼のピアニストとしての素性の良さがそのまま出たような名演だと思う。
全集としては、色々あるので、このフェルベールでないとというほどの魅力があるわけではないが、アベレージは高いし、はじめてドビュッシーを聞く人にも安いし、お薦めしやすいと思う。
全集の中で気に入ったものとしては、「喜びの島」あたりもあげておこう。

写真は更に続く、チューリッヒのペータース教会前。夏の夕暮れに訪れた時の写真。画角を変えての一枚。
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by Schweizer_Musik | 2011-12-12 07:35 | CD試聴記
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