無伴奏ヴァイオリン作品が完成した
9ヶ月あまりにわたって、断続的にではあったが取り組んできた無伴奏ヴァイオリン作品がようやく完成した。あと少し、微調整が残っているが、なんとか形に出来たことは大変うれしい。
先日、作曲したヴァイオリンとピアノのための作品は、完全な調性を持つ(ト長調)作品であったけれど、今回は調性を持っているものの、かなりあやふやなところもある作品で、四つの楽章からなる14分ほどの無伴奏ヴァイオリンのための作品である。
バッハやイザイの高みにはほど遠く、申し訳ないような気になるが、なんとか自分なりのものを書けたのではないかと思う。畏友、福富博文氏に謹んで献呈し、氏の委嘱に応えることが出来たと思う。
自分としては、随分時間をかけたけれど、それは二つの楽章が出来てから、残りの二つがなかなか気に入らず、形にならないままに時間を過ごしてしまったからである。
この間も無伴奏の作品を聞いたりはしたけれど、それらは一切参考にしないで、自分だけの世界に引きこもって書いた。これが意外と努力のいる作業で、油断するとすぐによく似た技法でやってしまうので困った。特にバルトークとイザイの作品には、少なからず影響を受けていることを、書き終わってから気がつくことも多かった。好きな作品なので、どうしてもどこかが似てしまうのは何とか避けたかったのだが、それを直すのにまた時間がかかり、結局こんなこととなってしまった。本番はいつか、まだ知らないけれど、それは二次的なことで、私は無伴奏を書くきっかけをいただけたことだけで、充分に満足している。
今日は学校でレッスンであったが、その合間で最後のいくつかの部分を書いて、全体の調整に入った。
明日いっぱいは、この微調整で終わることと思うが、もう新しいフレーズをこの曲のために書くことはない。ちょっとした充実感で一杯である。
明日、終わり次第、写譜屋のN君にデータをわたして、浄書してもらう予定。

写真は第1曲「竹林」のイメージを与えられた実家の前の竹林。ちなみに、前作のヴァイオリンとピアノのためのデュオ作品もこの竹林をイメージして書いた。このところ、私の作品によく登場してくる竹林なのである。見た目はちとショボイのだけれど…(笑)。塀は我が家の古くからのもの。ちなみに実家は元禄以前の建物で、危うく文化財の指定を逃れているが、元禄以前のお札が屋根裏などから大量に出てくる…。古いだけだけれど…。
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by Schweizer_Musik | 2012-02-02 21:46 | 新曲出来ました
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