シェックの「残響」を聞く
c0042908_1030770.jpg作曲者 : SCHOECK, Othmar 1886-1957 スイス
曲名  : 残響 "Nachhall" Op.70 (1954/55) (レーナウ & クラウディス詩)
演奏者 : ジョン・ハンコック(br), レオン・ボットスタイン指揮 アメリカ交響楽団
CD番号 : iTine-Storeにて購入、CDでの販売については不明



シェックの後期の作品である。この抒情的なオーケストラ伴奏の歌曲集を聞きながら、戦前にもて囃されながらも、戦後、一転して居場所を無くしてしまった作曲家のひとつの行き方が示されているように思う。
リヒャルト・シュトラウスもそうだったが、戦後の新しい世代の前衛主義に目を背け、古い音楽の様式へとシフトしていった過程にある作品がこれである。
シュトラウスもオーボエ協奏曲や、ドッペル協奏曲、最後の四つの歌などがそれにあたる。戦後に書かれた「変容」でシュトラウスはドイツ音楽の輝かしい歴史の墓標を建てた。そして同様にシェックもいくつかの歌曲でそれを行ったが、これはその最たるものであろう。
歌詞などについて、解説のないダウンロード商品故に、全くわからない。だから、曲について、このCDについて語る資格は私にはない。ただ聞いた感想を述べるのみである。
ハンコックの歌はなかなか良い。彼のドイツ語の発音がどうのとか、解釈がどうのとかはわからないが、良い声をしているし、発声も良い。
レオン・ボットスタイン指揮アメリカ交響楽団の演奏も、大変結構なものだ。この組み合わせでずいぶん色々と面白いものが出ている。
以前にマルクスの秋の交響曲をとりあげたことがあった(こちら)けれど、他では聞けない曲を大量に出してくれている。アメリカ交響楽団の企画のようだが、ありがたいことである。
いくつか、購入しているので、またここに書いてみたい。

写真はしつこくアーラウで見かけた風景から。
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by Schweizer_Musik | 2012-02-06 10:50 | CD試聴記
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