マーラーのさすらう若人の歌をルートヴィヒで聞く
c0042908_17364514.jpg作曲者 : MAHLER, Gustav 1860-1911 オーストリア
曲名  : 歌曲集「さすらう若人の歌」(1883)
演奏者 : クリスタ・ルートヴィヒ(m-sop), アンドレ・ヴァンデルノート指揮 フィルハーモニア管弦楽団
CD番号 : EMI/TOCE-13220

珍しくマーラーを聴く。お目当てはアンドレ・ヴァンデルノート。この人は1960年代までは盛んにEMIに録音していたのに、以後、忽然と消えてしまった。
2000年頃だったと思うが、ベルギーのオケを振った録音がまとまってリリースされ、いくつか聞いたけれど、パッとしなかった。
ハイドシェックとのモーツァルトの他、モーツァルトの後期交響曲の録音もあったし、CD化もされた。但しほとんどがすぐに廃盤になってしまったのは残念である。
ルートヴィヒにはマーラーの歌曲の名唱が多いけれど、さすらう若人の歌は、1969年、カール・ベームとウィーン・フィルによるザルツブルク音楽祭ライブによるORFEO盤くらいしか私は知らない。あれも良い演奏だった。大体ルートヴィヒにあまり惰演というものがない。生身の音楽家である歌手にしては大変珍しい人だったが、このアンドレ・ヴァンデルノートとの録音はそれに先立つこと10年あまり。まだ若々しい彼女の歌声がタップリ聞けるのはありがたい。
指揮がその上、この頃が最も脂ののっていたというか、良い演奏を聞かせていたヴァンデルノートの指揮なのである。
今でこそ猫も杓子もマーラー…というのは言い過ぎだけれど、やたらとマーラーばかりというのは、ちょっとあまりに芸が無いというべきではないかと、私などは思う次第なのだ。
だから、マーラーはしばらく敬遠している。が、この録音は久しぶりに聞いて、結構はまってしまった。
ためしにカール・ベームとのライブ盤も聞いてみたのだけれど、やはりこの1958年盤の優位は揺るがなかった。
古いディートリヒ・フィッシャー=ディースカウとフルトヴェングラーのLPを毎日聞いていた頃、この曲をこんなに色々な歌手で聞ける時代が来ようとは思いもしなかった…(笑)。
by Schweizer_Musik | 2012-02-20 18:51 | CD試聴記
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