バッハのイタリア協奏曲をシフの演奏で聞く
バッハのイタリア協奏曲をシフの演奏で聞く_c0042908_2285957.jpg作曲者 : BACH, Johann Sebastian 1685-1750 独
曲名  : イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971 (1734)
演奏者 : アンドラーシュ・シフ(pf)
CD番号 : DECCA/POCL-4359〜60

この曲は、ブレンデルの録音であきるほど聞いた。あれはルバートとは何かを説明するのに、最も良い実例だった。第2楽章の左手は崩さず、右手だけが揺れてカンタービレを表現する。あんなにわかりやすい演奏はなかった。
それに比べると、アンドラーシュ・シフに禁欲的である。が、このピアノの音の美しさはどうだろう。こればかりはブレンデルにはなかったものだ。
難しいものである。評価などということは更に難しいことだ。両端楽章の気持ちの良いテンポはどうだろう。決してイン・テンポでも、ザッハリッヒな表現でもなく、適度な伸び縮みがあり、音楽が自由に呼吸している、こんなに生き生きとした気持ちの良いバッハはそう聴けるものではない。
さてそろそろ寝よう。

写真はガンドリアの通り。
バッハのイタリア協奏曲をシフの演奏で聞く_c0042908_228513.jpg

by Schweizer_Musik | 2012-02-23 02:28 | CD試聴記
<< 課題の作例です 松田聖子のSweet memo... >>