iTunes DL始まる!
やっとと言うべきだろうか。当然の成り行きと言うべきだろうか。ようやくiTuneのDLが閉鎖的かつ音楽後進国の日本でも開始されることとなった。もう天文学的にアホなレコード・メーカーは、これを長く怖れ、何やかやと言って非難し排斥し続けたものである。曰くCDが売れなくなる・・・。もうとっくに売れなくなっていて、何を寝ぼけたことを言っているのかと言いたい。コピーガードをつけてみたり、逆輸入で自国の音楽ソフトが海外では安く売り、日本では高くう売るということが、盛大にバレバレになって多くの国民の顰蹙もなんのその・・・。これまたどうしようもない官僚組織の著作権協会と一致団結してこの「黒船来襲」に迎え撃つ所だったはずが、レコード・メーカーの屋台骨がもうとことん崩れてしまった後ではどうしようもなく、抵抗をしまくったとは思うが、結局アップルの上陸を許してしまったというのが本音だろう。
新たなビジネス・モデルを構築して早く生き返ることだ。何と言ってもCDはもうとっくに耐用年数を過ぎてしまったものである。SACDだとか騒いでみても、延命のための対処療法の一つでしかない。ずてにCDの役目は終わったと言って良い。
私はこの日を待ち望んできた。音楽ソフトがパッケージとして売られること自体にすでに疑問を感じていたというべきだろうか。その為に、優れた音楽文化が廃盤になり、手に入らなくなってしまうことも多かった。しかし、そうした不安はもうなくなる。安いに越したことはない。しかし、ダンピングするのは止めて欲しいものだ。音楽は文化だ。ダンピングして価値を自ら捨ててしまうようなことはもうしないで欲しい。
レコード店、CDショップはこれからどういうビジネスが考えられるのか、考えていく必要もある。しかしユーザー、それも私のようにクラシック音楽ファンにとっては、これが朗報となるのかどうか、じっくりみていかなくてはならない。今は、新しいメディアに移り変わる時代に出会ったことで私はちっょと興奮している。

ところで、ポピュラー・シーンをはじめとして、録音は現在ほとんどがコンピューター化されている。ハードディスクにデジタルで録音された音源は、デジタル処理され(ミックスと呼ぶ)原盤が作られていく。昔は膨大な費用がかかったこれらの工程が、今日ではコンピューターの優秀なソフトによって行われる。それもプロ・レベルとコンシューマー・レベルの差がほとんどなくなって来ているのが現状で、少しがんばれば、誰でも音楽を配信できる時代が来ているのだ。
簡単に言い換えれば、音楽配信によって、これまでの音楽の需給の関係は完全に変わっていくのではないだろうか。

昨日、テレビでアップルのiTuneが日本に上陸というニュースの中で、「先進国」のアメリカでの状況がレポートされていた。若いアメリカ人が「音楽は100%ダウンロードして聞いている」というインタビューもあった。CDをショップに行って買うという行為をすでにやめてしまっているのだ。
逆に、パッケージがない分、製造コストは半減する。パッケージのデザインはどうするかなどということはもう考えなくてもいいのだ。この曲は一枚に入るかどうかなどということも、考慮する必要はない。
昔、ソニーの大賀社長だったかがカラヤンのところで、一枚のCDにどのくらいの時間の音楽を収めることができるようにするかという相談をして、その時ベートーヴェンの第九が入るということを言ったとか言わないとかいう話を聞いたことがあるが、そうした制約は今後一切なくなるわけだ。
by Schweizer_Musik | 2005-08-07 10:18 | 音楽時事
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