細川俊夫氏のテネブレを聞く *****(特薦)
細川俊夫氏のテネブレを聞く。1993年に書かれたというこの作品を聞きながら、彼の師であるクラウス・フーバーの作品のいくつかを思い出していた。
ラテン語のテキストによるイエス・キリストの死を歌ったというこの作品は、神秘的な持続する響きの上に解体されたラテン語のテキストが、まるで永遠に続く受難と祈りの響きであるかのように心を直撃する。
児童合唱としては極めて困難な作品であろう。指揮した長谷川冴子氏の卓越した手腕に全く恐れ入る他ない。見事だ!そして東京少年少女合唱隊の子ども達の素直で豊かな感受性と大変な技量と努力がこの録音をもたらしたものと考える。合唱団のイタリア公演の時のライブ録音なのだろうか?ボローニャのサンタ・マリア・デラ・カリタ教会での録音と書かれている。
たった13分あまりの時間で、私は全く打ちのめされてしまった。細川俊夫氏の音楽の凄さを思い知らされたところだ。
他の作品もあったのだが、これを最初に聞いて、しばらく何も聞けないほどになってしまった。この凄い一枚を推薦とか言うのもおこがましいものだが、無印ではあまりに失礼であろう。したがって特薦としたい。しかし、私はまだ一曲しか聴いていない。時間がないのではない。あまりの重さと深い感動に、続かなかっただけだ。感謝!!

fontec_FOCD3420_細川俊夫作品集 音宇宙VI バビロンの流れのほとりにて
by Schweizer_Musik | 2005-12-23 17:08 | CD試聴記
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