モーツァルトが生誕250年である。今日がその誕生日だと言う。
それもあってか、モーツァルトがブームなのだそうだ。前の没後200年の時にフィリップスの大全集を買っているので、もう今となっては欲しいものもない。ユニバーサルのような大レーベルが古い録音を集めて全集とか称して出している体たらくであるからして、あの会社はもう音楽文化とほとんど無縁の過去の遺産を食いつぶしているだけの会社に成り下がってしまったようだ。 アニヴァーサリー・イヤーだということをユニバーサルは知らなかったに違いない。あれほどの名手を擁しているレーベルをたくさん傘下に持つ会社が、古いカラヤンやカール・ベームの録音をまとめてモーツァルト大全集ですとやるとは・・・。世も末である。 そんな、時代を読めない、また時代を作れない、現代のガリバーなんて相手にしていてはならない。 私は、今、スカパー!でジェルメッティの指揮するモーツァルトの40番を聞いているのだが、その素晴らしいことと言ったら!!これらの演奏がテレビで放映される時代に生きていることを心から感謝せずにはいられない思いである。 その前、今日、私が学校に行っていた間に留守録していたガーディナーの指揮する大ミサ曲とレクイエムを聴いていたのだが、こうした演奏がテレビで放映される時代なのだ。古い歴史的名盤をいつでも聞けるようにしておいてほしいとは思うが、これらをまとめる程度の企画しかできないレーベルにはもはや明日は無いのだろう。 ディヴィッド・ジンマンとトーンハレ管によるモーツァルトのシンフォニーの全集やら、ガーディナーのシンフォニー全集。あるいはツィメルマンなどによるソナタ全集や協奏曲はどうだろう!こんな企画なんて無理なのだろうか? モーツァルト・イヤーの今年に向けて、どれほどの準備をしていたのか、こうしたレーベルは試されているのだ。
by Schweizer_Musik
| 2006-01-27 23:32
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