スカパー!で見た「ルチア」
スカパー!でジェノヴァのフェニーチェ歌劇場の公演から"Lucia di Lammermoor"を見ている。ボンファデルリのルチアが美しくて、とても良いドラマになっている。変な演出ではなく、伝統的な演出というのもありがたかった。
昔、(誰とは言わないが)リチャード・ボニングという指揮者の奥さん(言ってるじゃないか!)がやっているのを見て、どう見てもしわだらけのばあさんがこの役をやっていて、全くリアリティを感じなかったことがある。アップになるとちょっと目をそむけて音だけを聞くようにしていたものだ。CDだったらなんということはなかったはずだが・・・。あんなばあさんにどうして男が狂うのか、キャスティングの問題であろう。彼女の歌は大変立派だが、歌劇は総合芸術であるが故に、舞台で遠くから眺めているのなら良いが、テレビでアップになることもあるのなら、六十近いばあさんがいくら良い声を持っているからといってやって良い役ではないと思う。
確かこのオペラだったと思う。いや音楽の記憶が飛んでしまうほど、容姿が気になったのはあれが初めてだった。ボエームのミミを太った歌手がやっているのを見て、結核なんかで死ぬのでなく「食べ過ぎで死ぬのだ」と思ったこともあるが、それはともかく、歌劇はやはりみてくれは大事だ。ピアニストやバイオリニスト、指揮者に見てくれは必要ないが、歌劇だけは許されないほど非道いのが時々ある。
こんなことを思ったのも、ステファニア・ボンファデッリが美人だからだ。最近、ドミンゴが指揮をした「椿姫」でもヴィオレッタを演じる彼女を見たが、あれも良かった。オケは聞いてられないほどとは言わないまでも、もうちょっとうまく鳴らしてほしいところはあちこちにあった。ドミンゴは歌わなくなったと思ったら指揮に手を出していたらしい。
そう言えば、昔「こうもり」をコヴェントガーデンで振っていたのを見たことがあるが、あれなどは曲が曲だからそれほどつらくはなかった。ヘルマン・プライなどの出演者が良かったこともあるし、指揮台から「清きアイーダ」の一節を歌って座を盛り上げていたこともあった。しかし、指揮そのものは、大して感心しなかった。あれに比べればすぐに止めてしまったがポリーニの指揮の方が良かったように思う。とはいえ、ロッシーニの歌劇「湖上の人」だけでは判断できかねる。
まぁ、色々と思い出しながら、マルセロ・アルヴァレスの歌も大変優れている。但し美男子かどうかは、私には判断が出来かねる。
さて今から後半である。
by schweizer_musik | 2006-02-06 17:35 | 日々の出来事
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