昨日は水曜日〜
超多忙の水曜日が終わり、昨日は帰ってもう風呂にも入らずそのままぐっすりであった。
一限目の現代音楽ではモードの話。ドビュッシーのノクチェルヌの「祭り」を結構おおまじめに取り組む。ドリア旋法のメロディーを変えずに主音を5度下に設定すると同じメロディーがミクソリディアとなるなど、いわゆる技の部分を説明しつつ(こんなん当たり前の話なのだが、全音音階になったりドリアに戻ったり。第2テーマのマーチ風のメロディーが発展してクライマックスで第1テーマと第2テーマが同時に鳴り響くあたりのドビュッシーの立体的な作品構造(よくやる方法なのだが)を説明。オーケストレーションもコンパクトなスコアながら、三管編成のお手本のようなスコアだということを話す。一限目はまた体力があるのでがんばれる!!
来週は本丸の前奏曲集をやる予定。あれは大変なのだ!!

二限目ではデザンクロのサクソフォン四重奏曲を分析。第1、第2楽章を分析。何故第3楽章がないのか。時間切れだっただけ…。
しかし、ミューレのために書かれたからとはいえ、こんなハイ・トーンの連続では奏者はずいぶん疲れるだろうなぁ。学生たちには教えていながら、こんな音は書いては駄目だなどと矛盾したことを平気で言い、デザンクロだから許されるのだ。君たちも偉くなってから書けなどと言い放つという暴挙に出てこの時間を終える。
例によって休みが一限分はいるので、そこで報告書などを書き、続けて本科生の現代音楽の授業。アラビア風の音階を教え、イベールの「寄港地」の第2曲「チュニス〜ネフタ」を分析(するほどのこともないのだが)をする。
で、ドビュッシーのノクチェルヌの楽譜を見せて、どういう音階を使っているかを尋ねたら、なんと答えられない。で、続けてドビュッシーの「グラナダの夕暮れ」を分析する予定だったのだがそれを変更して、音階について再度説明。一度聞いたらしっかり憶えるのだぞ、学生たちよ!!(と言いながら、学生たちに説明したが理解し憶えたかを確認せずにいた自分に反省・・・ごめんなさい)
来週はフォーレかサティのソクラテスでもやろうか?思案のしどころである。
最後の五限、六限はアレンジの授業。今日も弦楽器の説明である。ヴァイオリンの学生(実際には専攻はビオラなのだが)に来てもらって楽器をならしてもらいながら、構造や奏法について説明。こういうことができるのがこの学校の良さだ。そしてアレンジした譜面をすぐに音にすることができる。一年もすれば、楽譜を書くのに素人だった学生も、まぁなんとか使える程度のアレンジができるようになるのも、こうして音を実際に出せるからである。
実際に音を出すと言っても、コンピューターで最近はかなりできるようになっているので、それで十分だというアホもかつてはずいぶんいた。今もちょっとは生き残っているのかも知れないが(我が校の話)そういう仮想(バーチャル)と現実し全く違うということも、かなり浸透して来たようだ。でも時々、うちの先生、生音にこだわっていて大変だ、なんて話が出る。そういう話を私にしたらどうなるか、学生たちも大分わかってきたみたいだ・・・(笑)。
この音だししながらの説明で盛り上がってしまい、作品制作がほとんど進まず、ちょっと反省。
終わってから専攻実技のレッスン(簡単に言えば作曲のレッスン)を一人やって(この子もほとんど作曲をはじめてしたのだが、なんとかかわいい曲を作れるようになってきた。本人はまだできるようになってきたという実感がなさそうだけれど)
終わって報告を書いて、欠席の台帳に出席簿を写し終了。もの凄く疲れた!!
by Schweizer_Musik | 2006-06-29 08:21 | 授業のための覚え書き
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