ヴァルトビューネで一日過ごす…鎌倉にて
朝から、寝て、起きてメールして、また寝て、食べて…という自堕落な一日を送りつつも、テレビではヴァルトビューネでのベルリン・フィルのコンサートが延々と続いているわけでして…。
何しろ1992年から2001年までの10年を一気にやるのだからそろそろオケばかり聞かされていると飽きてきたところでもある。一気にやるというのも考え物である。
1992年のジョルジュ・プレートルと1993年の小澤征爾は聞かなかった。何故か、朝早すぎて寝ていたからである。まぁ、小澤征爾の1993年のヴァルトビューネはロシアン・ナイトと称してDVDでも出ていたし、スカパー!でももう数回みたものだったので特に惜しいとも思わない。ジョルジュ・プレートルはちょっともったいなかったかなと思うが、朝の5時に起きて勤勉にこれを見るほど、私は熱心なプレートル・ファンでもないので、この場合は仕方なかろう。
1994年のヤンソンスから聞き始めた。リスト編曲のシューベルトのさすらい人幻想曲が気になったのだが、ルディのピアノはやや響きが細い感じであったが、全体には素晴らしく良かった。エネスコのルーマニア・ラプソディ第1番をはじめ、リストのハンガリー狂詩曲など、なかなかに楽しいプログラムで、なによりもヤンソンスの鮮やかな指揮が気持ちよかった。

1995年はラトルによるアメリカの音楽。あれ、どうしてイギリスでなかったのと思う。が、バーンスタインのフーガとリフで納得。またガーシュウィンのラプソディー・イン・ブルーではオリジナルの小編成版で演奏していて、これまた風通しのよい音楽になっていた。ヴァルトビューネみたいなところでまでオリジナルにこだわるあたりは、なかなかのもの。それ以上にボギーとベスの抜粋に心惹かれた。歌手を四人も揃えての豪華な抜粋であり、曲順はともかく、オリジナルのオペラを彷彿させる出来だった。

続く1996年はクラウディオ・アバドによるイタリアン・ナイト。ベルリン・フィルにベルリン室内合唱団とアンジェラ・ゲオルギュー、セルゲイ・ラーリン、ブリン・ターフェルという素晴らしい歌手たちが共演する豪華絢爛たるコンサート。当日は雨だったようで、寒かっただろうなぁと思うが(ちなみにヨーロッパは夏でも雨が降ると恐ろしいほど気温が下がる)
ちょっとしたオペラのガラ・コンサートであった。ベルリーニ、ロッシーニ、ヴェルディなどの序曲にアリア(周知のようにアバドはヴェリズモ・オペラは振らないので、このコンサートでもプッチーニなどはなかった)がふんだんに演奏された。
いつもこのコンサートの最後で演奏される(ラトルはなぜだかやらなかったが)「ベルリン気質」では、ヴェルディのオペラの一節が挿入された新アレンジで食傷気味のこの曲にちょっとしたスパイスを効かせてくれて、なかなか洒落ていたのも印象に残った。

1997年はサンクト・ペテルブルクの夜と題されたコンサートで、ズビン・メータが指揮していた。彼の良い方の特徴がよく出ていて、肉付きの良いサウンドとでも言うと良いのか、とても豊かなサウンドが印象的だった。
また、チャイコフスキーのピアノ協奏曲でバレンボイムがソリスト立ったのだが、ふと考えてみると、彼のチャイコフスキーを私ははじめて聞いた気がする。とてつもなく上手い。この人、何でも出来るんだなとつくづく感心しつつもあきれる次第。指揮も上手いし、ピアノも上手い…。私は指揮は下手だし、ピアノは酷いものだ…。ああ情けない。

1998年はラテン・アメリカン・ナイトで、前年にソリストとして出ていたバレンボイムが指揮者として出ていた。それはともかく、ベルリン・フィルがタンゴをやるとは…。それにレクオーナのマラゲーニャなどをやっているのだ。いや、こういうのをオーバー・スペックと呼ぶべきで、何も彼らでなくても良いのにと思う。でもやっぱりこういう横綱相撲で、タンゴなどのラテン音楽を聞くのも良いものだ。ピアソラのアディオス・ノニーノなど、完璧なオーバー・スペックであり、絶対にこのような曲でないと断言できる。でも当のピアソラは笑って許したことだろう。
しかし、カラヤン時代に想像できただろうか?ベルリン・フィルがラ・クンパルシータを演奏するなどということが…。時代も変わったものだ。

1999年はレヴァインの指揮でロマンチック・オペラ・ナイト。これは、子供にチャンネルを奪われたので見ていない。

2000年はケント・ナガノによるリズム&ダンス。日本や中国の作品も出てくる凝りに凝ったプログラム。松下功の「飛天」は林英哲の演奏で凄い面白かった。和太鼓は外国人、特に欧米人には受ける。スタンディング・オーベーションだった。
ラ・ヴァルスなども演奏され、これまた良いできだったが、最も印象的だったのはバーンスタインの「キャンディード」序曲だった。実は、1995年のラトルもこれがプログラムの冒頭だったのだが、ラトルよりもケント・ナガノの方がずっとシャープで曲の構造がよくわかる演奏であり、ラトルはリズムをよく弾ませ、マスとしてのサウンドが豊かな演奏となっていたことが印象的であった。
今、そのコンサートも半ばとなったのだが、もう寝ます。
いい加減なレポート、終わり…。
by Schweizer_Musik | 2006-09-18 22:06 | 日々の出来事
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