津田さんのコンサートが緊急決定!
私が応援しているピアニストで、チューリッヒ在住の津田理子さんの帰国リサイタルがいくつか決定しました。

津田理子さんは、チューリッヒを中心にヨーロッパの第一線で活躍する日本人のピアニストです。チューリッヒはブラームス、ワーグナーが愛し、長く滞在、あるいは住んだ街です。ワーグナーのヴェーゼンドンクによる5つの歌のヴェーゼンドンクはチューリッヒの音楽好きの銀行家の奥さんでした。
この町は宗教改革の町であり、音楽教育家として名高いネーゲリが活躍した町です。ネーゲリって誰という人がいるかも知れませんが、日本の音楽教育の基本理念はネーゲリの思想を基盤に作り上げられているのですよ。
チューリッヒは、音楽文化が市民生活の中にしっかりと根付いた町で、有名なトーンハレ、チューリッヒ歌劇場などがある町です。その町で、長年にわたって耳の肥えたチューリッヒ市民に愛される津田理子さんは、どういう人なのでしょう?
彼女は安川加寿子門下の高弟であり、名教師しても名高いベルギー、ブリュッセル音楽院のエドワルド・デル・プエイヨに師事した後、数々の国際コンクールで優秀な成績を残したピアニストです。
ヒナステラのピアノ曲全集をベルギーのCypresから出ていますが、日本で発売された時には、レコ芸で特薦になるなど、多くの人から高く評価されました。私もこのCDを聞いて、なんて凄いピアニストなのだと驚いた次第です。
その素晴らしくコントロールされたタッチから生み出される木質の響きは、CDなどでも聞き取ることは出来ますが、やはり実演でそのハートフルな響きを実感して頂けたらと思います。
2000年から毎年八月末にチューリッヒ、トーンハレの小ホールで室内楽とソロの連続演奏会を開催して、スイスの夏の名物となっているのですが、今年は聴衆からスタンディング・オーベーションでもって絶賛させたと伝え聞きます。
そのプログラムをそのままに今回聞くことができます。題して「チューリッヒの秋、スイスの日本人ピアニスト津田理子の世界」
ぜひ、お薦めします。

残念ながら、関東エリアはないのですが(こんどyukamomeさん、一緒に企画しましょうか?)名古屋、大阪、広島(会場などは未定)、でできれば宮崎ということになっています。宮崎はひょっとするとという感じですが、急なことなので、一般的なルートでの告知ができないので、ここからの口コミがたよりという状態です。
決定した日時をもう告知してしまいます。
10月29日14:00開場 14:30〜 大阪府河内長野市ニシバタ楽器、音楽広場ミニヨン
11月4日、広島(まだ開場などは未定)
11月5日、名古屋、大橋サロン 14:30or15:00開演
演奏曲は、
W.A. Mozart: Rondo a-moll KV 511
Franz Schubert: Sonate A-Dur D959
Frederic Chopin: Barcarolle op.60
Francis Poulenc: 3 Novelettes
Maurice Ravel: Valses Nobles & Sentimentales

市民の音楽サークルである音楽ネットワーク「えん」が主催してくださいます。このブログに来て下さるMiekliさんが中心になって動いて下さって、今回の帰国コンサートが実現したことを、応援してきた者としては、涙が出るほど嬉しいことです。

愚直なまでに音楽に向き合い、自らの技を磨き、ひたすら良い音楽をと努力する芸術家が津田理子さんです。ぜひ大阪、広島、名古屋の音楽ファンの方、聞きに行きましょう!!
関東エリアの方は、来年10月に帰国コンサートが予定されています。首を長〜くして待ちましょう。待ちきれない人は、大阪、広島、名古屋に行きましょう。

チケットなどは今から手配となるので、細かなことはここで告知いたします。
by Schweizer_Musik | 2006-09-21 20:52 | 音楽時事
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