休みが入っていたとは言え、準備不足気味の水曜日の授業だった。
準備不足になってしまったのは、後期からはじまった私のミュージカルの授業に準備の時間がとられたせいであるが、それは言い訳。やはり、もっとしっかりと準備して行くべきだった。 今日は近現代音楽におけるハーモニーについてその概要を説明した。と同時にその優れた作例としてオネゲルの作品をスコアを見ながら、簡単な分析をしてみた。 曲は「ダビデ王」。 誰も知らない曲を、話すこととなり、ちょっと説得力不足だったか?でも私はあの作品が二十世紀きっての傑作の一つだという確信がある。 さて、二度構成のハーモニーなどが平易なメロディーの伴奏に使われているのだが、不協和な感じが全くしないのには驚かされる。こういう響きに対する見事なバランス感がオネゲルにもあったということである。重厚で、厭世観の塊のような晩年の作品からすれば、不思議なほどの清涼感があることも忘れてはならないだろう。 オーケストレーションの授業では、コンバスの説明といくつかのコンバスのための作品を聞かせた。 中でもトゥビンのコントラバス協奏曲はちょっと関心を惹いたようだ。あれは本当にかっこいい曲だ。冒頭から血湧き肉躍るという作品なのに、どうしてあまり演奏されないのだろう。不思議で仕方ない。 さて、いつものように1時間半ほどの休憩(水曜日だけこれがある!)の後はもう一つの現代音楽の授業をやって、電子オルガンや管楽器の学生たちのアレンジの授業を二限やって、最後に一人、専攻実技(作曲のレッスン)をやって今日は終わり。 やはり大変な水曜日だった。で、後期は金曜日もこうしたスケジュールになり、火曜日にはミュージカルが待っている。はりきって行こう!
by Schweizer_Musik
| 2006-10-04 23:44
| 授業のための覚え書き
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