ヴァントのブル8と未完成、オケが…
ヴァントが2000年のシーズンはじめにミュンヘン・フィルに客演してブルックナーの第8を振ったライブ録音から編集したと思われるCD(といってもナクソス・ライブラリーだが)を聞いた。セルジュ・チェリビダッケのオケという印象が強いのだが、この頃にはレヴァインの時代だったような…。
オケの状態はあまり良くないように思う。少なくともベルリン・フィルのような一流オケ、あるいはケルン放送交響楽団、あるいは北ドイツ放送交響楽団と言った手兵のオケとの録音には及ばない。チェリビダッケの後、このオケがどうなったのかは知らないが、アンサンブルが悪いというのではなく、個々の奏者、特に管楽器奏者のレベルが下がったように思う。フルートなど素朴な音だが、一流とはとても言えないボソボソした響きをさせているし、金管は驚くようなミスをしていたり…。
シューベルトの「未完成」も入っていた。これもケルン放送交響楽団との正規録音からベルリン・フィルとの録音などを聞いているが、解釈としてはヴァントは一貫していて、その点では安心感のある演奏なのだが、上記の問題、特に木管(私はこの演奏におけるフルート奏者がちょっと許せない。何でこんな素人を入れたのか!!)があって楽しむには至らなかった。オーボエなどは良いのだが…。
ヴァントのブル8、あるいは「未完成」を聞くのであれば、このライブ録音はお薦めできない。4000円ほどもこれに使うのは種々の美点があることは認めつつも、やはりもったいないと思う。書くことがほとんど無かった。2時間ほど、一所懸命聞いて無駄に過ごしてしまった。
by Schweizer_Musik | 2007-03-01 09:28 | ナクソスのHPで聞いた録音
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