フォルデシュの弾くベートーヴェンの「皇帝」
今朝は、夕べ一度起きて、ここに書き込みなどしていたため、寝坊してしまった。夕べ、最近手に入れたCDを聞いたりして、ちょっとストレスがたまったので、今朝はどうしようかと思ったのだが、困ったときのナクソス頼みである。今朝はベートーヴェンにした。昨日はベートーヴェンを聞いて大変不満だったからだ。
さて今朝はハンガリーのフォルデシュがソロを担当し、ライトナー指揮ベルリン・フィルによるベートーヴェンの「皇帝」を聞く。録音日をネットで調べてみてわかったのだが、私の生まれたその日に録音が行われたようである。それはそれは…。近い日はあったのだが、生まれた日の録音というのははじめてである。
そんなことはともかく、この時代のグラモフォンの録音は良い(フンガロトンがライセンス販売をしているためにナクソスにアップされたようだ…ということはいずれ無くなる可能性があるので、今の内…である)。伝統的なベートーヴェンで私の好みの演奏である。大体、グラモフォンというだけで安心感のある時代が長く続いた。今となってはもう過去の話で、1980年頃にはあの黒を基調として黄色のロゴのグラモフォンもそうした信頼を無くしていたが、1960年頃から1970年代はじめまでは、グラモフォンの録音は権威と信頼の象徴に私は思っていた。(高かったし…)
このバルトークのピアノ曲の録音などで知っているだけだったフォルデシュというピアニストの弾くベートーヴェンはなかなか良い。いやとても良い。ケンプと共演したものなどでも親しいライトナーの指揮するベルリン・フィルは悪いはずがない。カラヤンの治世となってはや四年。アンサンブルの質感の高さは驚くほどである。
どこをとってもベートーヴェン…。当たり前のようだが、こういう演奏が少なくなってしまった(とお嘆きの方も多いのではないだろうか…)。第1楽章の堂々とした立ち振る舞いから、第2楽章の瞑想的な音楽が即興的に崩れることなく、正確なリズムと伸び伸びとしたカンタービレで気品あふれる表現で演奏され、終楽章がいきり立つことなく、品位ある演奏になるなんて…。ああこれなんだ、ベートーヴェンの皇帝は!
久しぶりに安心して聞いた気がした(そんなことはないのだが、昨日が昨日だけに…)。お薦めです。
by Schweizer_Musik | 2007-05-31 09:27 | ナクソスのHPで聞いた録音
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