サックス・オーケストラのリハーサル…なかなか良かった
一昨日の夜、授業を終わってから恒例となったサックス・オーケストラの練習に行って、この前苦しんだ「七枚のヴェールの踊り」と「トリッチ・トラッチ・ポルカ」を聞いてきた。「トリッチ・トラッチ…」は初めての音だしだったので、譜読みが出来ていないため、かなり危なっかしい演奏だったけれど、そう難しいものではないので、本番までによくなるだろうと思われた。一方の「七枚のヴェールの踊り」は予想通りの音が出ていて、編曲者としては、大変満足であった。あの難しい作品の演奏としては立派なもので、限られたリハーサルの中でよくまとめていた。
アレンジであるから、オリジナルよりもよくなることはあり得ない。それでも少しはシュトラウスに近づきたい思いで書いたものである。まぁ私はシュトラウスのスコアに丁寧にあたる機会を作っていただき、その偉大さに圧倒させられてしまった。こいつは凄い奴だった。
スコアには様々な秘術とでも言いたくなるような仕掛けがあり、それを管楽器ばかり(打楽器六人とハープ二台、チェレスタ一台はいるが…)で音楽にするというのは、かなり無理な話で、サックスの高音域で弦のハーモニクスを再現しようとしたり、低弦のポルタメントを再現するのに工夫したりせねばならず、難所の連続だった。
結局、一昨年やったプロコフィエフよりもずっと難しかった。で、それをなんとかやり遂げ、ある程度満足いく音が出たのだから、嬉しいばかりである。

コンサートは三月三日のひな祭りの日に、丸ノ内線の後楽園下車、専門学校東京ミュージック&メディアアーツ尚美の新バリオ・ホールで18:00開場、18:30開演のコンサートで行われる。

いらっしゃる方はどうぞおっしゃって下さい。チケットの手配をしておきます。学生たちが懸命に取り組む姿とともに楽しんでいただければと思います。

ところで、今年の授業は終わり、試験期間に入る。29日に一日かけて室内楽とオケ作品(室内オケであるが)の作品の音だしを一日かけて行うと、授業などは全て終わることとなる。そして来年の準備であるが、私は少し充電期間…ということになる。
三月は作曲の日々となりそうで、やりたいアイデアだけは色々とたまりつつある。書きたいものを書いていられるのだから、こんな充実した日々を送ることができて幸せだ…。来月の後半はちょっとこもろうかと思っている。その前に神奈川フィルのコンサートもあるし…。楽しいことが沢山…である。
by Schweizer_Musik | 2008-02-22 06:38 | 日々の出来事
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