春はあけぼの…音楽を聞こう -03. サン=サーンスのサムソンとデリラより「春が来れば」
日当たりの良い場所に植えられている河津桜はもうつぼみを膨らませていることだろうが、今日は風が強くモノレールは事故で一日動かなかったようだ。
春の嵐というわけではなく、冬の名残の嵐であろうが、もう春はすぐそこに来ている。
一日、色々な調べ物などをして過ごした。多忙と言ってもかなり楽になって来た。
窓の外の陽光は冬の傾きがなく、日差しが入る時間が随分短くなって来たことで、春の訪れを感じる。
サン=サーンスの歌劇「サムソンとデリラ」は旧約聖書の話をもとにしたものだが、ちょっとしたスペクタクルが楽しめる作品で、あのバッカナールは単独の作品としても有名だ。
それはともかく、歌劇の第1幕で歌われるこの「春が来れば…」はちょうど今の季節にピッタリの曲ではないだろうか?ほのかな春への憧れが、サン=サーンス独特の美しい和声に彩られて穏やかに流れていく。
ナクソス・ミュージック・ライブラリーにラウリス・エルムスというメゾ・ソプラノのなかなか良い演唱がある。ヴィブラートなど私の好みで、素直な発声で聞きやすいと思う。
サン=サーンスで開いて、ELMS, Lauris: French and Italian Opera Ariasをクリックすると聞ける。
あまりアリア集を買わないので、他にどんなものがあるかあまり知らない。CDではデニス・グレースという黒人の美しいメゾが歌ったfnac盤を持っているが、ヴィブラートがうまり好きでないので、滅多に引っ張り出して聞くことはない。
ナクソスのおかげで、この曲を久しぶりに聞いて楽しむことができた。有名な作品も多く、これは良いと思う。オケはちょっと…。神奈川フィルだったら…などと無い物ねだりをまたしたくなった。
春はもうすぐそこに来ている。楽しい季節である。
by Schweizer_Musik | 2008-02-25 01:27 | 春はあけぼの…音楽を楽しもう
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