イストミンの弾くラフマニノフのピアノ協奏曲第2番
ナクソスの9.80000番台の録音を聞き始めたところ。このところ、こうしたお馴染みさんの曲目はご無沙汰で、昨日ベートーヴェンを聞いたのはちょっと久しぶりという感じで、少し息抜きというわけではないが、お馴染みさんの曲をつれづれに聞いている。
サン=サーンスの「動物の謝肉祭」の流れのままに…である。
今、ユージン・イストミンのピアノ、ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の共演でラフマニノフのピアノ協奏曲第2番がかかっている。
メールの返事を書いたりと、ゴチャゴチャしたことをやっていたのだけれど、これがかかってちょっと手が止まってしまった。今、曲がようやく終わったので再び現実に戻ったのだけれど…(笑)、いや凄い…。イストミンの録音ってアイザック・スターンと共演したものやカザルス音楽祭でのとても音の悪いライブ録音でのいくつかのアンサンブルのピアノぐらいしか聞いていないから、こうしたロマン派の直球勝負のような協奏曲ものは珍しいと思い聞き始めたのだ。正直大して期待していなかった。だからそのギャップに驚いた。

オーマンディの指揮するオケもなかなかの熱演である。冒頭のピアノによる鐘の響きは実に力強く、これほどの強靱さを聞いたのはあのリヒテルのグラモフォン盤以来だった。
全体に情緒に溺れるようなことはなく、どちらかと言えばカラッと乾いた印象である。ウェットな迫り方をしないので、私などはとても具合が良い。
と言っても表現は極めて強靱でカンタービレも息が長く、緊張感が途切れることは全くない。
終楽章は特に優れている。オーマンディの合わせ上手はよく知られているが、この録音でも完璧なオーケストラ・コントロールで聞かせてくれる。
オケの特に弦などの美感に欠ける点が惜しいところであるが、こうした点はさすがに最新の録音にかなわない。でも一筆書きの勢いがこの録音にはあり、その生命力の強さはかけがえのないものであると思う。
by Schweizer_Musik | 2008-04-01 13:48 | ナクソスのHPで聞いた録音
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