春はあけぼの…音楽を聞こう -28. ハイドンの弦楽四重奏曲ト長調 Op.50-5「夢」
c0042908_8472670.jpgハイドンの弦楽四重奏をもう一曲紹介しておこう。
何しろ古い番号付けではホーフシュテッターのシリーズなどが紛れ込んでしまい、ナンバリングが意味を持たなくなってしまい、混乱を来しているというのもあるが、それもドヴォルザークの交響曲のように5曲だったのが9曲になる程度ならそれほどでもないのだけれど、ハイドンのように自身の作と分かっているだけで67曲、以前は82曲でナンバリングされていたものについては、私などは憶え直すなどというのは全く、無理!である。

さて、そんなことはどうでも良い。今回は作品50の5。誰が付けたのか「夢」というタイトルがついているが、それはこの第2楽章の夢を見るような穏やかで美しい音楽が元ではないだろうか?作品76の「ラルゴ」とともにハイドン最高のメロディーの一つだと思う。
作品50は、原田幸一郎が在籍していた頃の東京カルテットの素晴らしい演奏があったけれど、このアマティ四重奏団の演奏は遙かに凌駕するというのは言い過ぎかも知れないが、現在手に入る最も優れた演奏であると私は思う。
そう言えばこの四重奏団も第1バイオリンがWilly Zimmermann(ウィリー・ツィマーマン)からセバスティアン・ハマン(Sebastian Hamann)に替わっている。いつ頃替わったのかは知らないが、私が彼らの存在を知った2000年頃(何という遅さだ!!)にはまだツィンマーマンだったはずで、最近のことであろう。
このあたりの事情について、日本で知ることは大変難しい…。

しかし、ハイドンの弦楽四重奏曲、特にこの作品50は後に交響曲で使われた素材が出て来るので、少し交響曲に親しんだ人ならとても面白いことだろう。その上曲が愉悦に満ちているのだから…。
「夢」は比較的短い作品ながら、うたかたの夢の如く淡く、どこか悲しげな余韻に満ちていて、私には愛おしいメロディーの一つである。
これをアマティ四重奏団の見事な演奏で聞く。弦の音にきらめくような美感がある。我が国では無名でも、メジャー・レーベルと契約していなくても、素晴らしい演奏家はたくさんいる。
ちなみにナクソスでの楽曲のテンポ表示、この曲に関して言えば第1楽章 Allegro、第2楽章 Poco adagio、第3楽章 Tempo di menuet : Allegretto、第4楽章 Finale : Vivaceだと承知しているのだけれど、どうも違っているように思われる。(スコアが現在見あたらず、未確認情報です)ただ、DIVOXレーベルでも同じ表記をしているので、これが正しいのだろうか?
でもゆったりした第2楽章がTempo di minuettoというのはいくらなんでも違っていると思うのだが…。
by Schweizer_Musik | 2008-04-04 08:48 | 春はあけぼの…音楽を楽しもう
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