若葉の季節…音楽を聞こう -01. バックスのオーバード「サセックスの五月」
春というよりもう初夏と言ってよいような季節がやって来た。散歩に出れば若葉が風にそよぎ、清々しい大気に可憐な花の香りが揺れている…。
「春はあけぼの…」シリーズはこの辺りで終わりにして、初夏のシリーズに移ることにした。
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その第一回にとりあげるのはイギリスの作曲家、アーノルド・バックスが書いたピアノと管弦楽のための朝の歌「サセックスの五月」(1947)。
ハリエット・コーエンについてはすでに書いたので割愛して、まず一聴してほしい。このどちらかというと重厚な作風が印象的な作曲家が、かくも清々しい音楽を書いたことに驚くことだろう。
ハーモニーの柔らかな変化に、彼がドビュッシーなどのフランス近代から多大な影響を受けたことを示しているが、六十才を越えた彼が、これほど瑞々しい感覚を持ち得たことにまずは感動…である。
マーガレット・フィンガーハットのピアノ、ブライデン・トムソン指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。CDは今も売っているのかどうかは知らないけれど(何しろ20年以上前に購入したものだから…)、まずはこれで…。
なんと、シャンドスが参加しているのにナクソス・ミュージック・ライブラリーにもこの録音は収められておらず、紹介するのは誠に心苦しいのだけれど、五月の清々しい空気感を表したこの曲はこの他の録音をしらないもので…。
演奏はピアノのまずまずの演奏だが、トムソンの指揮はかなり荒っぽいものでロンドン・フィルの技術に救われているものの、もっと精緻な演奏が望まれるもの。でも私はこの演奏でこの曲に出会って、この曲を好きになったのだから、あまり悪く言うのはよしておこう。
録音が今も手に入ることを祈るばかりである。

写真は昨日の散歩の途中で撮った一枚。この木が好きで、今まで何枚も撮ってきたけれど、空が曇っているのは残念だが、緑が(露出をかなり補正している)を何とかだせたかな…と思っている)とても美しいので、ここにあげることにした。
by Schweizer_Musik | 2008-04-27 10:04 | 若葉の季節…音楽を聞こう
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