若葉の季節…音楽を聞こう -03. シュトラウスⅡのワルツ「おお、美しき五月よ」
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ヨハン・シュトラウスⅡ世のワルツ「おお、美しき五月よ "O schoner Mai!"」Op.375 (1877)を取り上げよう。
あまり演奏されない作品ながら、チャーミングなメロディーに魅了させられる作品。ヨハン・シュトラウスがいかに優れたメロディー・メーカーだったかを痛感させられる。
一般的なワルツ集でこの作品が入っている可能性は限りなく"0(ゼロ)"に近い。
もともと喜歌劇「イェルザレムの王子」の挿入曲として書かれた作品なのだが、どうしてこんなに人気がないのかは不明。ただ、ウィーンの超人気音楽家であったロベルト・シュトルツが録音したワルツ大全集にはこの作品が収められており、この演奏が今もって私にとって最高の録音である。
NMLにあるマルコ・ポーロ・レーベルのヨハン・シュトラウスⅡ世の全集ではVol.4にこの作品がリヒャルト・エドリンガー指揮 スロヴァキア国立コシツェ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で入っているけれど、シュトルツの演奏と比べる水準にはない。リズムは重く、表情は平板でアンサンブルは今ひとつの代物…。ほとんど別の曲に聞こえてしまう。
こうして比べてしまうと、シュトルツが録音しておいてくれたことを、心から感謝せねばならないだろう。
ヨーロッパでは「五月」は春と夏が一度に来る。スイスの多くの日本人が訪れるグリンデルワルドの丘は一面がクロッカスの花で埋め尽くされ、雪解けを祝福していることだろう。
皆、夏のバカンスに備えをはじめ、薫る風に季節の移り変わりを感じているのではないだろうか?
カルミナ・フラーナも五月から始まる。そんなことを思いながら、この素晴らしいメロディーをシュトルツの棒で聞く喜び!これぞ音楽の楽しみ!である。

上の写真は今朝の散歩の時の朝日に輝く林を写した一枚である。季節、時間、天候によって同じ道、同じ風景が千変万化していく。表情の様々な変化を楽しむのも散歩の楽しみだ。だからロクな運動になっていないのは問題なのだけれど、気分はとてもよろしい!
by Schweizer_Musik | 2008-04-30 10:53 | 若葉の季節…音楽を聞こう
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