神奈川フィルのシューマンの交響曲第二番…名演だ
神奈川フィルのコンサートに行ってきた。今日はブラームスのセレナード第2番とシューマンの交響曲第2番というプログラムで、指揮はマルティン・シュナイト、コンサート・マスターは石田氏であった。
シューマンは絶賛に値する名演だった。あんな響き、アンサンブルがあり得るなんて、シューマンのスコアを見ていた私には想像出来なかった。シューマンのオーケストレーションが下手であるなどと絶対言わないし、シューマンに対して今までのオーケストレーションに関する私の発言を全て撤回し、彼のオーケストレーションが素晴らしいことを主張することを約束しなくてはならないと考えている。
シュナイトと神奈川フィル、コンマスの石田氏はそれだけの仕事をして聞かせた。
第1楽章冒頭のラッパが少しチビってしまったけれど、他はラッパを含め、見事なものであった。特にバイオリンの美しさ!
第2楽章のスケルツォは完璧なアンサンブルであった。というより、あのテンポで大きな破綻もなくやりきることだけでも大いに賞賛に値する。
第3楽章のカンタービレは心に響く。あれはもう石田率いる弦セクションの独壇場であり、山本氏をはじめとする低弦セクションが豊かな響きで支えるそれは、心に直接訴えるもので、歳とともに緩くなった涙腺を直撃する。
終楽章の勝利の凱歌は、この第3楽章のカンタービレに対する大きな対比である。心憎い配置だ。
シューベルトのグレイトに影響を受けただけあり、美しい序奏がシューベルトの「グレイト」を思い起こさせるが、シュナイトはテンポを音楽に合わせて変化させ、それぞれの性格を際だたせる。
そうしたテンポの変化をこれほど大きくとったシュナイト氏の指揮はいつもと大分違うように思った。それに力強く活気に満ちている。

こんな素晴らしいコンサートを行った神奈川フィルとシュナイト氏、そしてアンサンブルをまとめあげたコンマスの石田氏に深く感謝!である。
明日は仕事を全力でしなくては…。今日はこれでお休み!神奈川フィル、ありがとう!
by Schweizer_Musik | 2008-05-10 23:49 | 神奈川フィルを聞く
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