アバド指揮ルツェルン祝祭のマーラーの「悲劇的」を見た。
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少し作曲も進み、まずまずの一日だった。今日の夕焼けは丹沢などは見えず、見通しの良くないものだった。太陽の沈む位置がずいぶん北に寄って来たので、マンションの屋上に夕陽が沈むという有様で、しばらく夕景はお休みにしようと思う。
今、テレビでアバドがルツェルン音楽祭管弦楽団を振って演奏したマーラーの6番「悲劇的」をやっている。病み上がりの頃は、ホント、もう長くはないのではと思うほどやつれていた彼が、血色も良く、力強い「悲劇的」を指揮しているのがうれしくて、つい見てしまった。
音楽祭のオケも、昔々のルツェルン音楽祭管弦楽団から随分変わっていて、超スーパー・オケとなっている。コンマスは元ベルリン・フィルのコーリャ・ブラッハー。1986年のチャイコフスキー・コンクールの優勝者であるマリオ・ブルネロがチェロに座っている。カラヤン晩年の騒動の元となってしまったクラリネットのザビーネ・マイヤー(もちろん彼女が悪いわけではない)、バスーンのミラン・トゥルコヴィチ、ハープの吉野直子などがいる。ソリストとしても世界のトップ・クラスの奏者たちが集まったスーパー・オケである。
まぁ、世界的規模で行われるサイトンキネン・フェスだと考えれば良いのかも…。
今年、そのルツェルン音楽祭に行くので、聞いてみようかと思って先日ホーム・ページを覗いたら全てソールド・アウトであった。それで18日に出発することにしたわけであるが…。

しかし、アバドの演奏はこのスーパー・オケで生き返ったみたいだ。ベルリン・フィル時代の後半はきっと病気のこともあったのだろうが、このマーラーを聴くとまだまだいけそうである。
まぁ、ちょっとした危険箇所ぐらいは簡単に突破してしまう腕利きぎかりであるから、彼はもうこのくらいのオケを年に何回かだけ振って、長生きしてくれた方が良いのかも…などと不穏当なことまで考えてしまった。
指揮を見ていると、ふと危ないなと思う瞬間がある。わかりやすい指揮のスタイルなので、余計にそれが目立つ。
問題となるハンマーは二回、1楽章の繰り返しは指定通り行っている。第2楽章はAndanteで、第3楽章がScherzoという順で演奏された。
これは、私如きが論じる問題ではないと思うので報告だけにとどめようと思う。識者の見解を参考にしていただきたい。
私はこの順の方がすっきりしていると思う。
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今日の天神山は参道を通らず、ちょっと山登りというか、間道を歩いて登った。その途中で出会ったタブノキである。かなりの大木で、杉林の中で異彩を放っていた…。ただ雨上がりの急な坂道はかなり危険で、カメラを持って危うくスッテン・コロリンと行きそうな場面の連続で、火山灰の土は濡れるとよく滑ると今日はつくづく思った。今度はよく乾いている日に登ろうと思う。
by Schweizer_Musik | 2008-05-27 00:05 | 日々の出来事
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