この季節だから…アルヴェーンの「夏至祭」
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早くから鳥の声がし始めるようになり、日が長くなったなぁと思う。忙しくしているうちに夏至は過ぎ、一年で最も昼が長い日は過ぎていた。
冬は全く陽の出ない季節がある北欧では、その逆の白夜の季節である。アルヴェーンのスウェーデン狂詩曲第1番「夏至祭」Op.19 (1903) "Svensk rapsodi nr 1"はそんな国に人々の大切な季節に捧げた音楽なのだろう。
陰りのない明るさがこの音楽の身上である。よく知られた民謡をメドレー風につなげただけと言えばそうなのだけれど、それをシンフォニックに発展させ、聴き応えのあるものにしているのはアルヴェーンの力である。
散々踊りまくって疲れて、憂いを帯びた音楽が流れ、その後、ワーグナーに楽劇のような展開を聞かせる中に響きはじめる何とも楽しい民謡の調べ…。ヨーロッパの国の人々にとって、誰もが知るメロディー…。それが一流の作曲家の手によりめくるめく展開をしていくのだから、面白いわけである。
多少、オケの力に問題があるものの、1954年のアルヴェーン指揮ストックホルム王立歌劇場管弦楽団による演奏が私は好きなのだけれど、残念ながらナクソスにはなく、ペトリ・サカリ指揮アイスランド交響楽団あたりで聞かれてみてはどうだろう。
名作だけあって、CDも数多く出ているので、上記の作曲者自身の指揮によるもの(Swedish Society/SCD 1003)も見つけられたら、ぜひ一度聞いてみてはいかが?
上の写真はヴァレー州のヴェルビエからロープウェイを乗り継いでいくモン・フォーという山の中腹にあるスイス山岳会のも山小屋。
スイスも緯度が高いので、夏は日が長い。だから人々は夏になるとこんな山に出かけて太陽をいっぱいに浴びようとするのだ…。
by Schweizer_Musik | 2008-07-01 07:34 | CD試聴記
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