サルワグラムの火災に思う
パリのサルワグラムが爆発事故に遭ったというニュースが先月流れたが、ウィーンのソフィエンザールも火災のあとどうなったのだろう。募金したりして再建への運動が起こっていたようだが・・・。
サルワグラムがどうなるのかは知らないが、6月にはホテルへと改装される予定だったとかで、もうこのホールで録音された音楽を聞くこともなくなるのかと、時代の変遷を感じた次第である。
ロンドンのキングスウェイ・ホールもよく使われているが、大きな編成の録音は教会か大きなコンサート・ホールを使うのは当然だろう。チューリッヒのトーンハレやジュネーヴのビクトリア・ホールはトーンハレ管弦楽団やスイス・ロマンド管弦楽団のホールとして、知っている人も多いのではないだろうか。ビクトリアはホールは1980年代に火災に遭い、その後再建されたが、その前と後では少々音が変わったような気がする。ただこればかっりは録音だけではわからないが・・・。ただ、ピアノなど置き場所が数センチ変わるだけで、もの凄く音が変化するし、ホールの音響の特徴が、そこを本拠とするオーケストラのサウンドを決定するほどであるから、わずかな設計上の変更も、音響に大きく影響することは避けられない。
ニューヨーク・フィルの本拠地について、散々みんながぼろくそに言っているが、それがあの荒れたニューヨーク・フィルハーモニックのサウンドになっていたように思えてならない。(エブリフィッシャー・ホール)
教会では、私はベルナー・オーバーラントのトゥーンの聖ヨハネ教会でのクラヴェースの一連の録音が印象に残っている。
フィリップスやデンオンの録音で有名なのが、ラ・ショー=ド=フォンのムジカ・テアトルだろう。グリュミオーやアラウなどの室内楽やソロの録音が行われるホールとして、よく名前を見かける。
またローヌの谷、シオンにあるティボール・ヴァルガ財団のスタジオもよく使われている。私が個人的に素晴らしいピアニストだと信じ、応援している津田理子さんの録音の数々もこのスタジオで録音されたものが多い。彼女にお聞きすると「大変使いやすい、良いサウンドだった」と聞いた。なるほどと思った。
古いものを後生大事にすることも、私は大切だとも思うが、新しいこういったホールやスタジオも大切に思う。良いホールとスタジオを使って、良いCDをもっと作って欲しいものだ。
by Schweizer_Musik | 2005-03-03 09:00 | 音楽時事
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