首都オペラのヴェルディの歌劇「ドン・カルロ」の公演
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秋晴れの朝、大気中の水蒸気が多いのか、天神山の隣に見えるはずの富士山を見ることは出来ないが、窓から入ってくる風はもう秋を感じさせる。
首都オペラのヴェルディの歌劇「ドン・カルロ」の公演_c0042908_7445693.jpg昨日は、yurikamomeさんをはじめ神奈川フィルを(勝手に)応援する会の会合で(笑)、ヴェルディの歌劇「ドン・カルロ」を見に行く。ど真ん中のとても良い席で、ゆったりと聞かせていただいた。
何しろ、5つ以上の版が知られるオペラである。長い!!今回の公演は4幕版の上演でいくつかのカットがあり、複雑な話が余計によく分からなくなってしまう。
演出は簡素でありながらとても効果的な装置でうまくやっていたけれど、やはりカルロが十字架につけられて終わるというのはとても劇的ではあるけれど、うーんあのドラマの流れの中ではちょっと唐突に感じた。真ん中のテーブルなどに使われていた台が十字架であったことは分かっていたけれど…。
演奏は神奈川フィル、指揮は岩村力。神奈川フィルは前半はちょっと荒っぽいなと思っていたが、後半はまずまずの出来であった。しかし岩村氏の指揮が悪いわけではないが、ちょっと鳴らしすぎという印象。歌い手のブレス、声質を生かしたバランスがとれておらず、オーケストラでドラマを引っ張ろうとしているように思え、ちょっと違和感が残る。
金管は元気がよいが、もっとデリカシーをもって鳴らすところもあって良いのでは?勢いは良いけれど、五月蝿いと感じるところもあった。
バンダの金管はもっと優しい響きで演奏すればオフ・ステージの効果があったはずだけれど、しっかり吹き過ぎて、ステージ上と外との変化が今ひとつだった。
とはいえ、この長いオペラを楽しめたことは望外の喜びで、CDで聞いたり、DVDで聞くのとは随分違う。やはりオペラにせよ何でも実演に優るものはない…。

終わってからは凄い雷雨でイタリアン・レストランでワインとピザで雨宿りし、中華街に向かう。水餃子などでお腹いっぱいになったあと、更にバーでシングル・モルトを頂く。ほどほどの値段(私の大好きなポート・エレンが一杯2500円!だった。アードベックの10年は1000円)であったけれど、突き出しのカレーはちょっとセンスがないなと思った次第。香りを楽しむのに強烈なカレーをつまみに出すのはどうだろうか?
またグラスはリーデルあたりで出して欲しかった。この辺りはちょっと…。次は他のお店を探訪したい。最近はシングルモルトを飲ませるバーも増えていると聞いたので…(笑)。
充実した一日だった。お誘い下さったyurikamomeさんに深〜く感謝!!このところ、私の音楽生活は極めて充実している。怖いくらいである。

写真は今朝の天神山。スイスばかりだったので、ちょっと気分転換。スイスの写真がネタ切れというのではありません。まだデジカメで撮って出していない写真が5000枚ほどあるので…(笑)。
しかし、あまりに良い天気で、雲一つない青空って逆に味わいがなくていけない。鰯雲など茜色に染まるなんて絵が撮れたら良いのだけれど。
しかし、天神山の隣に見えるはずの富士山は見えず。こんな日ばかりでちょっとがっかり。
by Schweizer_Musik | 2008-09-08 06:53 | 神奈川フィルを聞く
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