ノルドグレン追悼
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1970年代に東京芸大で長谷川良夫などに学んだフィンランドの作曲家ノルドグレンが亡くなったという情報は、チューリッヒで買った朝日新聞で知った。
駐日フィンランド大使館参事官のセッポ・キマネン氏(彼はチェリストでもあるそうだ…日本と文化というものに対する国のスタンスがどれだけ違うか痛感させられる…)の素晴らしい追悼文を読みながら、この偉大な作曲家を思ってその音楽を聞いていた。
ナクソスにOndineが参加したことで、交響曲など、彼の作品がずいぶん色々と身近に聞くことができるようになった。
日本の伝統音楽にも影響を受けた彼は、日本人の奥さんとともに人口4000人のフィンランドでも片田舎のカウスティネンというところに住み、民謡などとともに彼の音楽スタイルを確立していったのだった。
リゲティ風のクラスターやドデカフォニーなどを取り入れながら独自の世界を築き上げていった彼の音楽は前衛と一定の距離を置きながら、自分のスタイルを確立していくという大変誠実な姿勢で大量の作品を作り続けた。
そしてそのほとんどは委嘱されて作曲されたものなのだそうだ。
今、彼の弦楽作品の傑作「死のコラール "Transe-Choral"」(1985)を聞きながら、その偉大な才能を偲んでいる。
ナクソスで彼の主要な作品が聞ける。我が国とも深い縁で結ばれた北欧の才能を、惜しみつつ、その音楽を聞き続けたいと思う。合掌。
写真は今日の日の出前の朝焼けの空。私はすっかり秋の風を感じていた…。
by Schweizer_Musik | 2008-09-09 06:17 | 音楽時事
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